日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

影が歩く

数日前、家人が「こないだ、家の中に幽霊が出た」と言いました。
ちなみに「台所の上の方から居間を通って庭の方に抜ける」と言うのが、当家のいわゆる「通り道」です。
そこで、家人に「それって、居間のドアの辺り?」と訊くと、「そう。ドアのすぐ外の廊下」との答えです。
やっぱりね。

当家のすぐ後ろの家では、当家と同じような現象が頻繁に起こっていたらしく、新築・入居の後、2年もしないうちに引っ越しました。次に入った家族は、家の外に防犯ライトを付けたりしていましたが、今はどうしているのでしょうか。(確認していません。)
当家のように慣れてしまったのかもしれません。
ちなみに「防犯ライト」とは、何か動く物が近づくと点灯するライトですが、これを付けていたのは中庭でした。おそらく深夜、庭の方で人の足音がするのだろうと思います。
何せ、当家でも、夜中の2時ごろにドアをノックする音がしますし、家の内外を人影が通り過ぎることも時々あります。

今日は夕食の準備をしていると、ドアの方で足音がしました。
音の感じからして、長女のほう。
「おお。帰ったのか?」と声を掛けます。
長女は階段を上がり、部屋に入った模様。

今晩は親子丼です。
「じゃあ、すぐに食べられるように支度しないと」
具材を最後まで調理し終わりました。

メールチェックのため、2階に上がり、仕事部屋に行きました。
確認を終え部屋を出ると、長女・次女の部屋の灯りが点いています。
「おい。『ただいま』くらい言えよな。それに、近所の人に会ったら、きちんと挨拶しろよな」
そう言いながら、部屋を覗き、ベッドを見たのですが、誰もいません。
「ありゃ、トイレにでも入ったか」

再び台所に下がり、夕食の支度を終えました。
すると、すぐに玄関のドアがガチャっと音を立て、次女が帰って来ました。
この辺は父親なので、気配だけで分かります。

「おーい。すぐに晩飯を食うのか?」と声を掛けます。
「お風呂入ってから」との答え。
「お姉ちゃんはどうするか訊いてくれ」
少し後に、次女が居間に戻り、父親に向かって言うには、「お姉ちゃんは帰ってないよ」とのこと。

じゃあ、ついさっき家の中にいて、2階の部屋の灯りを点けたのは誰?
私の周りでは、こういう現象が割に起きますが、実は本人はあまり信用していません。
この世の霊感の99.9%は妄想です。これは私自身も例外ではありません。
また、世間に出回っている「心霊画像」や「心霊動画」はほとんど作品(捏造)ですよ。

幽霊には「決まった出方」があるので、それに外れる物は大体が作り物・作り話です。
大仰でもないし、自分の存在を主張することもありません。

しかし、今のこの出方は何でしょ。
自分が実際に見聞きしたものをどこまで信じられるか、信じるべきか、を考えさせられます。
妄想にしてはあまりにも出来過ぎですから。

画像や音声など記録を取れれば良いのですが、頭に撮影器具を付け、のべつ幕なしに撮影するほどの「奇人」ではありません。
霊的現象で「確からしい」のは、1パーミル(%の十分の1)以下らしいので、結局は何ひとつ説明出来ず、もどかしいこと限りありません。
(ま、他人が共感する・理解を示すかどうかはどうでもよいことですが。)

最近、この手のが本当に多くなってきました。
近日中に「ある場所」に行き、他の人にも分かるようなかたちに表したいと思います。

ちなみに、家人の見た幽霊は「次女と同じような背丈で、髪の毛を少し長くしたような女の子」ということです。それって、長女にそっくりですね。
仮に妄想だとしても、複数の人間が同じものを見ているようです。
「集団妄想」というヤツでしょうか。