盛岡タイムス紙に連載中の「夢幻行」の続きです。
第10夜 暗殺の夜
俺は警察の特殊警備隊の隊長。ある夜、テロリストが集まっているという情報を得て、その隠れ家を急襲することになった。相手は凶悪犯で、政府の転覆を試みて、悲惨なテロ事件を繰り返し起こしている。
テーマは、「ひとつの出来事を裏側から眺めると、まったく別の見え方になる」というもの。
ほんの数枚のショートショートです。
微かですが、過去に似たような小説を読んだ記憶があり、本にまとめる時には除外することになると思います。
第11夜 八号館の幽霊
僕は都内にある西北大学(仮名)の学生だ。
本部の六号館で食事をしていたら、突然、外の方から喚き声が聞こえた。
屋上から誰かが飛び降りようとしているのだ。
僕は慌てて様子を確かめようとしたが、その声に気付いたのは、僕と四年生の女子学生の2人だけだった・・・。
実話がベースになっています。
W大学のごく少数の学生だけが知っている都市伝説だろうと思います。
「夢幻行」は、既に1冊目の取りまとめに入っています。
未公表の短編を加え、数か月中に電子書籍になる見込みですが、リクエストの状況を見て紙書籍も数千部程度作るかもしれません。
1冊目は、「夢幻行 ─悪夢のかけら─」の題名を予定しています。
中核は「悪霊」の話ですが、さすがにそればかりでは読み手がしんどいので、気が休まるような小品を間に挟んでいます。