日刊早坂ノボル新聞

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感覚が違う

以下はニュースの引用です。

23日の韓国・聯合ニュースによると、アカデミー賞で作品賞など4冠を受賞した映画「バードマン」の中で、キムチを貶める表現があることが分かり、韓国で物議を醸している。

問題とされているのは、バードマンの主人公リーガン・トンプソンの娘役を務めるエマ・ストーンが、花を指さして「腐れキムチのような臭いがする」(It all smells like fucking kimchi)と話す場面。

バードマンは、韓国内では公開されていないが、北米で映画を鑑賞したネットユーザーを通じて韓国内に伝わった。韓国内の広報担当者も確認しており、ネット上では「韓国文化を貶めている」といった批判が上がっているという。
(引用ここまで)

こりゃ本当に興味深い事例です。

もし映画の中で、「納豆のような匂いがする」というセリフがあれば、きっと日本人は大喜びします。
反応は「まさしく本当だ」「日本人でも食べられない人が居る」「でも好き」みたいな反応でしょう。
良く言えば、納豆は「発酵させた大豆」ですが、「腐った大豆」でも、実際、大した違いはありません。

「チーズのような匂いがする」でも、フランス人やスイス人は、やっぱり「本当だよな!」と言うだろうと思います。
世界中の人の大半は「ギャハハ」と笑う。

これを「自分たちのことを貶めている」と思うのは、韓国人だけではないでしょうか。
別に、それを食べる人のことは想定しておらず、その食材のことについての感想を言っているだけですよ。
キムチを「腐った白菜」と表現しても、あくまでその食材への感想であって、韓国文化のことは視野に入っていません。
キムチや納豆を、好きな人もいれば嫌いな人もいる。
味(嗜好)について「嫌いだ」と言ってはならないとしたら、この世に「言って良いこと」は無くなってしまいます。

これを「侮辱」だと受け止めるのは、まさに自意識過剰そのもので、日頃ニュースで垣間見える通りです。

そうなると、「こういう思考をする人たちだ」ということを前提に行動しないと、上手には付き合えないということですね。

しかし、もちろん、ネット・ニュースにはウソやデマが多いので注意が必要です。
データソースの無いもの、あやふやなものは、まずは信憑性を疑って掛かるべきでしょう。