日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

リークしたのは誰?

最近のニュースで面白いのは、やはり上西議員のことです。

本会議を欠席した前後の経緯が、当初より詳細に報道されています。
週刊誌の記事が発端だったと思いますが、もし記者の取材なら、ずっと議員の跡をついて回ったことになります。
まあ、記事になるかどうか分からない段階では、これはないです。

そうなると、「誰か」が週刊誌にリークしたことになります。
「面白い」と言うのは、それが「誰なのか」ということです。

おそらく、議員の病気は事実で、その時点では下痢や嘔吐のため、出られる体調ではなかった。
しかし、ウイルス性胃腸炎であれば、下痢が止まればなんとか。
幾らかは良くなったのでしょう。
「休む」と届けている以上、「やっぱり出ます」とは言い難い。
この辺は普通の職場の感覚です。

本会議に出てから、また下痢が始まったら、恰好が悪いです。
しかし、政治家にとっては、人と会うのも仕事のうちなので、夜の会食の方に「行けるなら行こう」と思う。
同行したのは、秘書と自民党議員で地方政治家と会食した。

登場人物は、まずは上西議員本人、議員秘書
地方政治家は、中央との繋がりが欲しい立場なので、リークしたりしない。
知り合いの自民党議員は、知り合いなので、本人は漏らさない。
以上が除外されます。

他では、居酒屋に居合わせた客。これも可能性は薄い。
何故なら、上西議員はパッと見では若い姉ちゃんなので、政治家に見えない。
本会議中に出歩いているとは思わない。

居酒屋の経営者は客のことをあれこれ自ら話したりしません。
これが分かると、敬遠されるようになる。

他に誰がいるか。
知人の自民党議員の「周りの人」がいますね。
選挙の直前で、自党を有利にする材料が欲しい。
それなら、マイナス材料を探すか、作ればよい。
なるほど。知人の議員は言わずとも、秘書や取り巻きがいます。
この誰かが「あの女。こんなことをしていやがって」と吹聴する。
さらに誰かが、週刊誌に流す。

もし普通の会社で起きていたなら、上司に「あまり露骨にやるなよ」と言われるくらいで、クビにはならない。
しかし、そこは国会議員です。
体調不良で休むなら、ベッタリ休めば問題は無かったのに、「頑張らなくては」と思う気持ちが裏目に出たように見えます。
メディア対応もアマチュアだったので、余計に餌食にされた。

誰が得をするのかを考えると、からくりは簡単です。
自民党の仕掛けだってことが分かったので、選挙まで引きずらないために、維新は早々と上西議員を除名したということでしょう。

誰がやったのか。
その結果、誰が得をするのか。
ニュースを読む時には十分にそれを考慮する必要があります。
報道される内容と、裏側で動いている事実とはかなり違うのでしょう。
まあ、すべて憶測ではあります。

しかし、今や政治家には、米国並みに「危機管理担当スタッフ」が必要な状況になっているようです。