◎夢の話 第391夜 娘が嫁ぐ日
夢を観る⇒すぐにフェイスブックの「夢の話」に書く⇒少し変えた内容のをブログの「夢の話」に書く⇒しばらく寝かせて、使える物を短編小説に書く。これが基本的なローテーションになってます。夢には色んな制約が無く、常識も無いので便利です。
これは火曜日の昼寝の時に観た夢です。
前半は要約します。
夢の中のオレは、まったく別の人生を送っている。
子どもは2人で両方とも娘だった。
長女が中学生、次女が小学4年生の時に次女が急病で死んでしまう。
父親のオレは嘆き悲しんで、沈みがちだ。
晩飯を食いながら、あるいは買い物の途中で、気づかぬうちに涙を流している。
長女が高校を卒業する日の朝。
母親と長女を先に行かせ、玄関を出ようとすると、後ろから声を掛けられる。
「お父さん」
一瞬、「長女がまだ家にいたのか」と思う。
ところが、後ろにいたのは長女ではなく別の少女だ。
中学生くらいの年恰好だ。
1秒でオレはそれが次女だと分かった。そこは父親だ。
次女は幽霊になって出て来たのだ。
次女が近づく。
「お父さん。お姉ちゃんのことを考えてあげてよ。お父さんがお姉ちゃんを見ないから、お姉ちゃんは寂しがってるよ」
それを言うと、少女の姿がふっと消えた。
次女の言う通りで、オレは時々、次女のことを思い出しては泣いている。
思い出話も次女のことばかりだった。
「あいつは姉のことを心配して出て来たんだな」
これからは、きちんと長女のことにも気を払おうと思った。
それから6年後。長女が嫁に行くことになった。
結婚式の日に式場に行き、式が始まるのを待った。
衣装を着けてから式までは、父親は娘に会ってはいけないので、別室に座っていた。
「お時間です」
式場の人に声を掛けられたので、ドアを開くと、そこに次女が立っていた。
次女はウエディングドレスを着ていた。
「お父さん。ごめんね。私はおねえちゃんみたいにお嫁には行けないから、せめてこの姿だけでも見て貰おうと思ってここに来ました」
白いウエディングドレスが良く似合う。
次女はにこにこと笑っていた。
この時、遠くから、「こっちですよ」と声を掛けられた。
「はい」と返事をして、そっちを向くと、式場の人が呼んでいた。
視線を前に戻した時には、次女の姿は無かった。
そこから先、長女の式が始まる時まで、オレはずっと号泣していた。
ここで覚醒。
本題はここから。
次女のウエディングドレス姿が出た時から、夢を観ている現実の私の方もポロポロと涙をこぼして泣いていました。
目が覚めてからも、数分の間は「オイオイ」と声を上げる勢いで泣きました。
たまたま今日は息子の高校が休みです。
息子の部屋は居間の隣なので、昼寝から覚めて、涙を流している父親の姿をしっかり見られてしまいました。
それでも、まだ寝ぼけているので、涙が止まりません。
ティッシュで顔を拭いますが、しばらくの間は止まりません。
思い出すのは、死んだ次女のことばかり。
しばらくして、ゆっくりと夢から覚めました。
「ありゃ。娘は死んでねえな」
ああ、良かった良かった。
体裁が悪いので、息子に蛸のオリーブオイル焼きと親子丼を作って、食べさせたところです(苦笑)。