◎それだけは不味い
世間的にかなり見る目が厳しくなっていますが、マスゾエ氏が温泉に行こうが、多少贅沢な食事をしようが、きちんと仕事をしてくれれば、たいしたことではないように思いますね。
会社の社長であれば、大体全部経費で落ちます。もちろん、一定の範囲内なら、ですが。
東京都は北欧一国並みの経済規模なんだし、知事がファーストクラスに乗ろうが、最高級の部屋に泊まろうが構わない。気分よく働いてくれれば、それでOK。
政治資金が源だって、金は金。一度、他人にあげたものを「どう使ったか」とか「大事に使え」と言うことほど見苦しいことはないです。「好きに使え」でしょ。
都民の税金がどーのこーのと口にすること自体がみみっちい。
先頭に立つ者には、とにかく気分よく、前向きに働いてもらう方が、組織全体のためになります。
とりわけ、中小企業の社長とか、ベンチャービジネスの代表だったら「イケイケ」で、行ったもん勝ち。
だが、どうやっても不味いことがあります。
「蕎麦を3人前注文し、店には『20人前の領収書を持って来い』と言った」
これが事実なら、非常に不味いです。
その領収書を経費計上したなら、完全に「詐取」になります。
私文書の偽造を強要し、利益を得たとなると、政治資金の問題ではなく、ごく普通の犯罪です。
もし会社経理でこれをやると、金額の多寡に関わらず解雇になります。
もしスーパーに行き、そこで万引きをすると、今は間違いなく警察に突き出されます。
たとえボールペン1本でも、万引きは万引きです。
(先日、実際に若い女性が捕まるところを見ました。盗んだのはペン1本。それでも犯罪は犯罪です。)
「20人分の領収書を書かせた」のは、「金の使い方」がどうのという次元ではなく、明確な違法行為なのです(刑事事件)。