日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第519夜 穴

◎夢の話 第519夜 穴
8日の午前3時に観た夢です。

居間で眠り込んでいたらしい。
物音で目を覚まし、体を起こす。
音は隣の部屋の襖が開いた音だった。
「息子が悪夢でも観て、襖を開けたのだな」
息子の部屋は玄関の近くだし、この時期、この時間には妙な物音がする。

何気なく胸に手をやる。
Tシャツがズボッと沈んだ。
「えっ」
さらに押してみる。

すると右手がすっかり胸の中に入った。
「そんな馬鹿な」
オレは慌てて立ち上がり、洗面所に向かった。
鏡に向かい、シャツを捲り上げる。
すると、オレの胸には大きな穴が開いていた。
直径20センチ。穴は向こう側に抜けているから、洗面所の扉が見える。

「おいおい。オレってこんな状態だったの?」
どうしよう。
これで「生きている」と言えるのか。
ま、生きているよな。
こういうことを考えているわけだし、「我思う、ゆえに」って便利な哲学もある。
「たぶん、ここを拳銃で打たれても平気だよな」
玉は後ろに抜けそうだし。

でも、これって他の人が知ったらどう思うだろうか。
やはり「コイツは生きてる人間じゃない」と思うだろ。
とりあえず、なぜオレが考えたり話したり出来るのかを調べようと思うよな。
間違いなく病院で検査付けだろ。
「今だって、ずっと病院にいるようなものなのに、閉じ込められてしまうのか」
ここは考えどころだ。

だが、ここでオレはある考えに気が付いた。
「もしかして、こんな風に胸に穴が開いているのは、オレだけではないかもしれん」
他の人に秘密にして、ひっそりと暮らしているのかも。
胸の穴には、たぶん、綿かタオルでも入れて違和感がないように見せかけていたりしてな。
「とりあえず、息子の胸を確かめるか」
もう一度、居間に戻ることにする。

ここで覚醒。

取りとめの無い夢でした。
胸に穴が開いている人は少なくないと思います。
もちろん、この場合は比喩ですが。