◎夢の話 第1130夜 家具が古くなった
4月25日の午前2時に観た夢です。
我に返ると、自宅マンションの前に立っていた。
ドアを開き、中に入る。
中には女房がいて、「あ。帰ったね」と声を掛けて来た。
居間にはあまり物がなく、片付いていた。
「そう言えば引っ越しを考えて、断捨離をしたんだったな」
腰を下ろし休むためのソファが無いので、奥の部屋に向かう。
そっちの部屋は、かなり奥行きがあり、箪笥の類がずらっと並んでいた。
随分古い調度類ばかりで、幾つかは壊れかかっている。
「買い替えるか、捨てた方が良いかもしれんな」
すると、頭の中で自分自身の声が異を唱える。
「いやいや。まだ使えるよ。冗談じゃない」
俺は割と古いものが好きなんだ。調度類も人も同じことだ。
ここで俺は今起きている事態に気付き始める。
「あれあれ。これは俺がよく観る夢のシチュエーションだ。この部屋は夢によく出て来るが、俺の体だ。あちこち古くなっているのは、俺自身が齢を取っているという意味だ」
となると、家具は臓器のことだな。
「なあるほど。調度類にガタが来てるのは事実だ」
俺は夢の中で現実を見つめているのだ。
ここで俺はこの部屋の奥にある扉を見る。
この扉の先は中庭になっていて、そこに神社がある。
ここで覚醒。
家具は古くなったが、まだ捨てるわけにはいかない(w)。
何百回、夢の中でこの「家」のことを観たか分からぬほどだが、漸く総ての理屈が通じた。
この家の中に「スイッチ」がある。
大病を患う前には、私は石造りの寺院のような建物に住んでいたが、ある時これがガラガラと崩れた。
夢の中で、私は柱の下敷きにならぬようにひょいひょいとそれらを避けた。
その後、この巨大マンションの一室に住むようになったが、さすがに古びて来た。
だが、私はこの部屋をまあまあ気に入っているので、まだ引っ越す気持ちにはなれぬのだった。
ちなみに、離れの神社の天井裏にはお金(銀貨)が山と積まれた木箱がある。「いざとなったらこれを使ってもよい」と巫女に言われたことがある。その奥には剣のようなものが置かれていた。
自分自身の潜在意識に直接連絡できるルートがこの「夢の中の家」だと思う。スイッチの位置が分かれば、あとはそのスイッチを入れるだけ。