◎夢の話 第749夜 明け渡し
20日の午前2時に観た短い夢です。
ビルの1階で会社を経営している。
賃貸物件で広さは40㍍四方だから、フロア全体が俺の会社だ。
儲かってはいないが、何とかなっている。
ある日、このビルのオーナーがやってきた。
女性で60歳くらい。夫が死んで自分がオーナーになったのだ。
「このビルは古くなったから立て替えたいと思います。今月中に明け渡して貰えますか」
今月中と言えば、あと1週間しかない。
「ちょっとちょっと。そんなことを急に言われても、営業に支障をきたしますから」
「でも、こう雨漏りが始まってるの。もしかすると、急に崩壊するかもしれない。人に死なれると困るから、早いとここのビルは壊したいのよ」
そう言えば、所々にヒビが入っているし、壁面が剥がれたりしている。
「うーん」
いい加減、古くなっているのも確かだ。
移転したほうが良いのかもしれん。
ここで頭のどこかで「声」が響く。
「おいおい。こいつはあまり良くない夢だ。眼を覚ました方がいいぞ」
あることにハッと気付き、すぐに覚醒。
眼を覚して時計を見ると、午前2時だった。
隣の部屋では息子がまだ起きていてなにやらやっていた。
「不味いなあ。一番悪い夢を観た」
これは自分の状態を告げる夢だ。告げているのは、もちろん、自分自身。
夢の中では、建物は体のことを意味するから、要するに体調のことを示唆している。
「ビルが老朽化してあちこちガタが来ている」
これは文字通り、ここそこに病気が発生しているという現状を示す。
「出て行ってくれ」というのは、説明しなくとも誰でも分かる話。
こんな感じの夢をたまに観るが、やはり体調があまり良くない時だ。