日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 143夜 トイレの前で

夢の中で気がつくと、自分は何かビルの中にいました。
年の頃は26~30歳くらいです。
 
ゆっくりと歩いており、どこかに向かっているようでした。
廊下の角を2度回り、トイレの看板の前です。
前の廊下には、人が転がっていました。
 
あ、私の友人です。
咄嗟に、手を伸ばして起こしてやろうとします。
しかし、その時、友人の後ろに男性が1人いるのに気付きました。
その人は険しい眼で友人を見下ろしていました。
親戚か付き添いの人だな。
 
友人には重度の障害があり、普段は車椅子で生活をしています。
何かの拍子に椅子から落ちたのでしょう。
 
じっと見守っていますが、友人はなかなか体を起こすことができません。
曲がった腕を床に付き、無言のまま何度も体を起こそうとしていました。
 
「手を差し出してはダメだと言うんでしょ?」
つい後ろの男性に声を掛けていました。
男性は、冷たい表情で私の顔を見るだけです。
 
「でも、この人はオレの友だちなんです。もし友だちが転べば、起こしてあげるのが普通ですよ。それは本人に自立を促すのとは違う次元の話ではないでしょうか」
ましてやここはほとんど公共の道と言って良いところ。
 
友人は「うっ、うっ」と声を上げながら、体を起こそうとしています。
私は脇でじっと見詰めているだけです。
何か悲しくなり、涙が頬を伝っています。
 
ここで覚醒。
この「障害を持つ友人」は現実にはいません。
夢にどういう意味や示唆があるのか、まったく見当がつきません。