日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎隔離される

◎隔離される
 この年末年始は最悪で、29日にはぎっくり腰に。
 それから1週間はほぼ寝たきりで、トイレに起きるのに、体を起こすだけで30分くらい掛かりました。しかし、医師によると「痛み止めの薬を飲んで、寝ている他に方法がない」ということでした。
 数日前に、ようやく歩けるようになったので、買い物に行き、鍋用の食材を買って来たのです。
 そのうち、牡蠣の量が多すぎて残ってしまったので、炒め物にして食べました。
 おそらく、その牡蠣が原因で、翌日は吐くわ下るわ。
 発症が私だけで、その牡蠣を食べたのも私だけなので、まず原因はそれです。
 家族は何とも無いので、おそらく普通の食あたりだろうと思います。
 ひと晩でなんとも無くなったので、とりあえずいつも通り病院に行くことにしたのです。

 今日、病院に行ったのですが、「昨日、吐いたり下ったりした」と言うと、即座にカーテンを引かれ、周囲から遮断されました。
 牡蠣の場合、既に海にいる時からノロウイルスが付着していることがあるそうです。
 仮にそれを食べても、発症しなかったり、軽度で済んだり、重症化したりと、その人によって様々だということです。
 私の病棟は、私も含め、重篤な患者が多いので、もし感染すると、一発で数十人が生死にかかわる事態になるらしい。

 ノロの場合、本人はまったく何とも無いが、キャリアとなり他人にうつして回る人がおり、大規模な感染はそういう人が引き起こすということでした。
 本人にさしたる症状が出ないので、たかをくくっており、ろくに手洗いやうがいをせずに、あちこちに出入りする。
 最も多い感染経路は、そういう人が触ったドアノブからだということ。
 そういうケースは見た目ではそれと分からないので、感染が拡大してしまうのです。

 確かに、この時期に病院の待合室に行くと、恐怖すら感じます。
 総合病院では、毎日、複数のノロウイルス患者やインフルエンザの患者が来院しますが、意識の低い人が相当数いて、熱が40度近くあり、咳が酷いのに、マスクもせずに座っていたりします。
 「ゲッホゲホ」と咳をしていたりするのを見ると、さすがにすぐに遠ざかります。こちらは、インフルエンザに罹ると即入院だし、風邪薬を間違えただけで即死ですね。

 普段あまり病気をしたことのない人の中には、風邪を引いても「ちょっと寝てれば治る」と言っている人がいますが、こういう人が一番怖いわけです。
 自分を基準にしていると、他の人に迷惑をかける恐れがありますので、要注意です。
 既に抵抗力がかなり落ちている者にとっては、小さいことが生死に関わります。
 ノロに感染した疑いのある時は、「病院に行く前に電話をする」のが基本で、もしその疑いが濃い場合は「来るな」と言われることがあるそう。その場合は救急車で隔離病棟に向かうことになります。

 判断の決め手は「吐き気」と「熱」。その両方があれば、インフルエンザかノロです。
 今回、私は熱は出ませんでしたが、それでもひとまず隔離されました。他の患者で具合が悪い人が出ると、私のせいにされてしまう恐れがあります。ま、1階の待合室経由のほうが、はるかに可能性が高いです。