早坂ノボル的生活と意見
◎病棟日誌 R061123 影の薄い人 隣のジーサンは七十台後半だ。 小柄で丁寧。腰が低い。 だが、何となく「影が薄い」ように感じる。 病院の送迎バスで通院しているのだが、時々、送迎の患者が到着しているのに、このジーサンだけ来ないことがある。 この日もそ…
◎病棟日誌 R061121 まだ死んでねえぞ 朝、車のところに行き、車と「アヤコさん」に挨拶した。 「今日も宜しく頼みます。もうウチの家族になったのだから、仲良く行こう」 前の持ち主はさいたま市在住だったようだが、「ア※※」と呼ばれていた気がする。 ただ…
◎あやうく「貰い事故」に 秩父の県道を走行中、前の車が右折しようとした。交差点ではなく、右側に家があったのでそこの家の人だ。 対向車線側には、バイクが直進して来ていたが、前の車の運転手はそれが眼に入らず、右折した。 車×バイクのありがちな事故の…
◎病棟日誌 R061119 市民マラソンと蕎麦 七年くらい同じベッドにいたが、内側の柱の傍だ。スマホが繋がり難い上に、この病院にはワイファイ設備がない。 最近はほぼ「まったく繋がらない」状態になったので、窓際のベッドに移して貰った。 これが、かつて長く…
◎自分のことをネットで引いた たぶん、腹が立つだろうから、原則、自分の検索などやらないのだが、たまたま偶然出たので、上の数行だけ見た。 一体誰が書くのだろう。ウィキペディアのはしりはたぶん、当時の社員が「これも営業だ」と思って記したと思う。あ…
◎秩父観音院参詣と新蕎麦(R061117) 家人の要請で、この日は秩父小鹿野町の観音院に参詣し、帰路に山門下の観音茶屋で新蕎麦を食べることになった。 車を買い替えて初ドライブで、まずは「慣れる」ことも目的のひとつ。通院の利便性から軽自動車にしたが、…
◎必ず前兆がある 病気になるには、自覚症状が出る以前に、必ず前兆がある。 当方は、これから重大な疾病症状が出る箇所には、ひと月ふた月前までに、その箇所に煙玉が出現した。 煙玉は原則として自然現象で、光や湿度の条件が揃えば現れるが、たぶん、体内…
◎病棟日誌 R061117 「宿敵復活」 病院の駐車場に曲がろうとすると、路地を出て来る車があったので2台通した。 曲がり角に入ろうとすると、とんでもないスピードで広い道に出ようと突っ込んで来る車があり、ムッとしながらこれも通した。 運転席を見ると、や…
◎病棟日誌 R061114「コシヒカリの炊き方」 朝、家人を駅まで送って行くと、その途中でポツンと言った。 「この車の前のご主人はどうしているのかな。新しい車を買ったかな?」 油断していたせいもあり、頭の中にあることをそのまま言った。 「四十台の女の人…
◎オヤジジイあるある マイナンバーカードを紛失したと思い、役所に行って再発行をして貰った。 案件を総務省に送って、そこで確認を取るらしく、カードが届くまで二か月くらいかかる。 これが今年の夏頃だ。 再発行には「どこでなくした?」だのあれこれ必要…
◎病棟日誌 R061109 「ガス抜き」 この日の穿刺担当はエリカちゃん。 「何か楽しいことは無いのか?」と訊くと「今日は女子会がある」と言う。 職場の看護師たちで帰りに女子会をするそうだ。 「エリカちゃんは酒豪だから今日もがッと行くのか」 「いえいえ、…
◎『鬼灯の城』の裏側 その後の南部信直 九戸一揆を鎮定すると、蒲生氏郷は二戸にそのまま滞在して、北奥を監視した。 南部信直は宮野(九戸)城が落城すると、その足で釜沢を攻め、二日の内に釜沢館を包囲した。 特に釜沢方が抵抗したわけでもなく、九戸戦に…
◎『鬼灯の城』第5-6章の公開について ウェブページに『鬼灯の城』の5-6章を開示しました。概ね2017年の秋から冬にかけて盛岡タイムス紙に連載されたものです。 手控え原稿で校正前のものですので、幾らか不首尾があるかもしれません。 釜沢館主の小笠原…
◎サボテンが霊気を吸う 当方の仕事部屋の窓際に、家人の育てているサボテンの鉢植えをひとつ置いた。 これが画像の右側の鉢で、置いたのはひと月前だ。その時には土から五センチくらいの背の高さだったが、今見ると40センチくらいに伸びていた。 「ちょっ…
◎地名に歴史がある 「岩手県門前寺」編 昨夜、母方の祖父の夢を観た。長い夢で、自分の目を通して見た祖父の半生を追う夢だった。 その祖父が居を構えていたのは、岩手県の中央にある門前寺というところだ。 昔は「鵙逸」と呼ばれた地で、これは江戸期奥州道…
◎病棟日誌 R061105 「ハンガーが溜まるわけ」 朝、更衣室に行くと、ハンガーラックに眼が行った。 「随分ハンガーが多いよな」 ここは通院病棟とはいえ、病状が重い患者が多いから、病院に上着を着て来ない人が多い。車で来て、そのまま病棟に入るからほとん…
◎『鬼灯の城』第3ー4章の開示の告知と前段のあらすじについて 本日、HP「北奥三国物語」にて、『鬼灯の城』第3-4章を開示しました。 以後、週に2章くらいのペースで進め、過去作が終わったところで、順次、続きを掲載します。 自分には「来年も来月も…
◎病棟日誌 R061102 「元気な者はきちんと食べる」 朝に眼が覚めたら、両腕の感覚がない。 ついに腕にも動脈硬化が来たか。 しかし、十五分くらいすると血行が戻って来た。 「そう言えば枕が低いから、頭の下に腕を入れて寝ていたかもしれん」 それで血が止ま…
◎『鬼灯の城』の再開について この作品は、新聞紙上での連載が95%のところまでで止まった。体調が悪化して執筆出来なくなったのが主要因だが、それに加えて、あまりに陰惨な内容であることに辟易したことによる。 元々この作品は『九戸戦始末記』のサイド…
◎どうやら玉木さん(国民民主)が勝つらしい 政局のキャスティングボードを握り、毎日、国民民主の玉木さんがメディアに出ている。開口一番に言うことが、「年収の壁」だ。 女性の社会進出を妨げているひとつがこれで、主婦の就業に事実上、制限がかかる。人…
◎病棟日誌 R061031 「ある日突然降って来る」 朝、病院のロビーに座っていると、この日も同じ病棟の患者たちの話が聞こえた。 さすがに大体は病状の話だ。 「あの人も顔に腫物が出来たら、それが癌だったらしいよ。眼にかかっていなくて良かったと言ってたよ…
◎病棟日誌 R061029「人生のご褒美」 朝、家族を駅まで送りに行くべく腰を上げようとした。 左手を床について「イテテテ」(※十肩)。 立ち上がろうとして「イテテテ」(坐骨神経痛)。 歩き出そうとして「イテテテ」(足指の動脈硬化)。 思わず、「まったく…
◎能仁寺にてご供養 R061027 前日、現実に「80キロの女」が肩に乗っている可能性が見えたので、この日は朝から飯能の能仁寺までご供養に行った。 この寺の緩い坂を上ると、自身の体調の良し悪しが分かる。 心臓の調子が悪い時には、十度くらいの坂が上れな…
◎余生はゴースト 昨晩、徹夜をして小説を一本書いた。過去に書き溜めていたものを一本にまとめたものだが、こういう時にはストックが沢山ある方が助かる。あっという間に長編が一本出来る。 今回は息子との共同執筆のかたちにして、息子を代表に立てて、いず…
◎夢の話 第1150夜 弔辞 27日の午前5時に観た夢です。 我に返ると、俺は長椅子の端に座っていた。礼服を着て、黒いネクタイをしている。 「どうやら俺は葬式に来ているのだな」 俺がいたのは、椅子席の七番目くらいで、実際、正面は祭壇があった。 おかしいな…
◎病棟日誌 R061026 もう浮気はしません(ソースかつ丼の話) 昨日、神社に行った折に、参拝を終えて帰ろうと車に乗った。すると、急激に肩が痛み出し、それが呻くほどに達した。 「これじゃあ、俺の肩に乗っているのは80キロのババアだわ」 もう容認できん…
◎病棟日誌 R061024 今日のサヨナラ この日は看護師のキム君の出勤最終日。 たまたま当方の穿刺担当になった。 「キーホルダーをあげるよ。これは福の神さまだから、信じれば幸運がやって来る」 まずは健康長寿、家内安全、その次くらいが財運か。下手に不労…
◎病棟日誌 R061022 バリバリだぜ 今朝の問診はオヤジ看護師のタマちゃん。 「調子はどうですか?」 「いつも通りで、足の指は痛いわ、股関節が痛いわ、肩が重いわだな。倦怠感が相変わらずで、コーヒーの味が雑巾水」 これが心臓と腎臓温持病に加わる程度だ…
◎昭和の話 長靴にお金が落ちている 当方が子どもの頃、商店主だった父は早朝から市場に出掛け、戻って来るとそのまま魚を捌いた。冬には夕方以降、黒豆の買い取りがあったから、夜遅くまで店を開けていた。さぞしんどかっただろうと思う。 時々、父が長椅子…
◎病棟日誌 R061017 コーンが多い理由 エレベーターに乗ると、この日の四文字熟語の出題は「急死一生」だった。 「きゅうしいっせい」とは、変わった名前だな(w)。 捻って文字変換するとなると「〇死〇生」あたりか。 「半死半生」「起死回生」と、一年前…