日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

#闘病記

◎病棟日誌R070802「清め塩」

◎病棟日誌R070802「清め塩」 朝、治療が始まる前に、Aさんのところに行った。 Aさんはもはや「人造人間」で体内の主要な血管がパイプに取り換えられている。 「Aさん、今、体調がかなり悪いでしょ」 「そうなんです」 「やっぱりね。それなら、玄関の扉を開…

◎病棟日誌 R070619「いただきます」からの

◎病棟日誌 R070619「いただきます」からの ベッドに寝ている時間が5時間あるので、どう過ごすかが大問題。 MLBがあればそれを観るが、他は映画もテレビも飽きた。 仕方なくゲームをやり、MVを視聴してやり過ごす。 ゲームといっても単純なブロック崩しみた…

◎病棟日誌R070617「四角い男」

◎病棟日誌R070617「四角い男」 ベッドにいると栄養士のババさんがやって来た。今はチーフ?的な立場なので、殆どベッド周りはやらないが、田舎話をしたくなると当方のところに来る。ババさんは花巻出身で盛岡の高校に通っていたので、「高松の池が」「大通り…

◎病棟日誌R070601「洗礼」

◎病棟日誌R070601「洗礼」 三月に患者が消え、そのベッドに新しい患者が入って来た。顔触れがガラッと変わった。 当方が前にいたベッドには、長髪のぼさっとした男が入って来たが、見たところ四十台のよう。 バンドでもやっていそうな風体だが、大工左官にも…

◎闘病日誌R070522「まだ越してない」

◎闘病日誌R070522「まだ越してない」 このところ何となく「峠は越した」気になっていた。 先が見え始めると、幾らか心が明るくなる。病棟では「苦痛はピークを10とすると、今は8と7の間くらい」と報告した。 ま、床屋での一件があるから、全然気が抜けな…

◎病棟日誌R070417「桜ご飯」からの

◎病棟日誌R070417「桜ご飯」からの 四月のこの時期だけ、病院食に「桜ご飯」が出る。デザートが和菓子だったりするから、祝日のよう。だが、この時期に祝日・記念日はない。理由がよく分からん。 「桜ご飯」は埼玉に来て初めて食べるようになった。郷里では…

◎病棟日誌R070211「インスリン抵抗性」

◎病棟日誌R070211「インスリン抵抗性」 新しく向かいに入った患者は70歳くらい。まだ現役だから、工務店かドライバーみたいな仕事をしているらしい。 様々な病歴を経て、腎不全に行き着いた。 予期せぬ事態らしく、生活改善についても知識がなく、看護師に…

◎病棟日誌 R061224 紙一重

◎病棟日誌 R061224 紙一重 前日から喉の調子が悪く、咳、鼻水、痰。朝は熱が無かったが、病棟のベッドに横になっている間に上がり始め37.7分に。寒くて参ったが、これは発熱のせい。 若い人や割合健康な人であれば、何ということもない症状だが、当方ら…

◎病棟日誌 R061119 市民マラソンと蕎麦

◎病棟日誌 R061119 市民マラソンと蕎麦 七年くらい同じベッドにいたが、内側の柱の傍だ。スマホが繋がり難い上に、この病院にはワイファイ設備がない。 最近はほぼ「まったく繋がらない」状態になったので、窓際のベッドに移して貰った。 これが、かつて長く…

◎病棟日誌 R060704「改善の理由」

◎病棟日誌 R060704「改善の理由」 この日の事前問診の際に、前日の足の治療と検査結果について報告した。 傷口を開いて見て、自分でも少し驚いた。 「きれいになっている」 ま、手を打つのが早く、毎日消毒をし、ゲンダシンを塗っていた。その上、帰路に1キ…

◎隣の部屋の会話より

◎隣の部屋の会話より 火曜に病院に行き、更衣室で着替えをしていたら、隣りの女性用更衣室から声が聞こえた。 「私はもう死んでもいいと思ってるの」 この声は80歳くらいのバーサン患者だ。 すると、これに76歳の患者が「そんなことは言わないでください…

◎病棟日誌 悲喜交々4/20「意識飛ぶ」

◎病棟日誌 悲喜交々4/20「意識飛ぶ」 土曜は通院日。 開始後、二時間くらいで、体調が悪くなった。ムカムカするし、鳩尾が重い。急に便意が始まった。 生あくびも出始まったので、「血圧が急激に低下している」と分かった。体調がイマイチの時に治療を受ける…

◎病棟日誌 悲喜交々 2/27「コップの水」

◎病棟日誌 悲喜交々 2/27「コップの水」 火曜は通院日。 前回、左隣の患者が「動脈瘤20ミリ」の右隣の患者と同じ苗字だと気付いていたが、この市内にはよくいる名前なので、別の人だと思っていた。だが、看護師との会話を聞いていると、循環器専門病院を退…

◎病棟日誌 悲喜交々 2/1 「再びサントワマミーな日」

◎病棟日誌 悲喜交々 2/1 「再びサントワマミーな日」 宿題の「恐山観光ルート」を介護士のバーサンに、また「かまくら祭り」をユウコちゃんに渡した。 スッキリ。 数日来、アレルギー鼻炎で、咳や鼻水が酷い。痰が気管支に詰まって苦しい。 医師に言っても、…

◎病棟日誌 悲喜交々1/30 「ステロイドの怖さ」

◎病棟日誌 悲喜交々1/30 「ステロイドの怖さ」 介護士のバーサンに恐山や不老ふ死温泉への行き方を教えた。 「大宮からどっちへ行くにも五時間半かかる。おまけに恐山から温泉へも五時間以上だ。片方ずつ二回行った方が疲れないよ」 「でも私はのんびり電車…

◎病棟日誌 悲喜交々1/27 「しぶといひと」

◎病棟日誌 悲喜交々1/27 「しぶといひと」 朝、早めに病院に入ると、ロビーに先輩患者のNさんがいた。 「今日は年に一度の全身の検査なんだよ」 傍らにはステッキが置いてある。 視線を感じたのか、Nさんの方から話した。 「また足が悪くなり、どうやら親指…

◎病棟日誌 悲喜交々(1/23)「嫌だよ」

◎病棟日誌 悲喜交々(1/23)「嫌だよ」 昨日、日に十回以上トイレに行ったので、この日の朝はおっかなびっくり。 病棟では「途中で中断し今日は再開できぬかも」と申告した。 ま、こういう時には仕方がない。 病院の玄関トイレが一番空いているので、まずこ…

◎病棟日誌 悲喜交々 1/16「一緒に帰ると」

◎病棟日誌 悲喜交々 1/16「一緒に帰ると」 朝の体重計測の担当は介護士のバーサンだった。 「仲宗根美樹です」 バーサンが首を捻る。 「えええ。誰だったかな」 近くに師長(五十台)がいて、「そりゃ俺も知らんですよ」。 「おいおい。昭和四十年代に『島育…

◎沈黙の病「動脈硬化の怖さ」

◎沈黙の病「動脈硬化の怖さ」 「動脈硬化」は血管壁にリンなどが溜まり、血流を損ねる病気だ。内壁にこびりつき、血管を固くするから「硬化」と呼ばれる。 自覚症状は、末期になるまで「ほぼ無い」。 当人は何が起きているのかわからぬまま進行している。 無…

◎病棟日誌 悲喜交々 12/19 「お前のことだよ」

◎病棟日誌 悲喜交々 12/19 「お前のことだよ」 火曜は最初に皮膚科から。形成に行ったり皮膚科に行ったり、眼科に行ったり、さらに時々、循環器があるから、週に四日は病院にいる勘定だ。 ま、皮膚科は毎日行っても良い。何せ医師が美人だ。 診察中に50㌢…

◎病棟日誌 悲喜交々12/14 「さらけ出せばスッキリ」

◎病棟日誌 悲喜交々12/14 「さらけ出せばスッキリ」 木曜は通院日。 この日も介護士のバーサンにリンゴを持参したが、「誰が見ていても構わん。今日は出そう」と思っていると、こういう時には、きちんと一人でいる局面が出来る。 「これは田舎の江刺リンゴで…

◎病棟日誌 悲喜交々 8/31 「女芸と手練手管」

◎病棟日誌 悲喜交々 8/31 「女芸と手練手管」 朝夕は少しずつ涼しくなって来たが、日中はとにかく暑い。数分外を歩くと、具合が悪くなる。 「今の俺の状態は、道をヨレヨレと歩く高齢者そのものだな」と痛感する。 若い頃によくそんな人を傍観者的に眺めた…

◎ガラモン、お前もか

◎ガラモン、お前もか 「ガラモンさん」は、同じ病棟の患者だ。 私がこの病棟に入ったのは、もはや六年以上前だが、この女性患者は入棟時から五年くらいの間、隣のベッドにいた。見た目は恰幅の良いオバサンだが、たぶん、年齢は私よりニ三歳下ではないかと思…

◎帰って来た「エレベーター四文字熟語」

◎帰って来た「エレベーター四文字熟語」 土曜の朝にエレベーターに乗ったが、上を見上げるとモニターに四文字熟語の出題が掲示された。 この日の問題はこれ。 「▢終▢美」 あれ。これまで出たことが無いし、そもそも知らんかもしれん。 前半は想像がつくが、…

◎病棟日誌 悲喜交々 「全部売ったのかあ」

◎病棟日誌 悲喜交々 「全部売ったのかあ」 まず画像の説明から。 点滴用の袋には「生食」と記してある。 この辺、商家育ちの当方は、反射的に「ホタテ」みたいなヤツが思い浮かんでしまう。 「病院でどんなナマモノを食うんだよ」 だが、さすがに数秒で「生…

◎病棟日誌「悲喜交々」七月九日

◎病棟日誌「悲喜交々」七月九日 PCがごとごとと何事かを続けていて、字句変換すら上手く出来ない。二回しかキーが動いてくれぬし、画面で見えているものとは別の文字が入力される。おそらくキャッシュが邪魔をしているのだと思うが、ありそうなのはエッジだ…

◎悲喜交々

◎悲喜交々 火曜は月一度の定期検査日で、何か月先まで予約が入っている。 このため、いつも待ち時間がなく、すぐに心電図→レントゲンと調べて貰える。 ところが、この日はどういうわけか前で待たされた。 長椅子に座って待っていると、周囲の会話が聞こえ、…

◎あの位置からも引き返せる

◎あの位置からも引き返せる 「人間はなかなか死なない」 「死ぬ時はあっさり死ぬ」 この二つはいずれも真だ。 一時、私の血中酸素飽和度は86%くらいまで下がった。当然、息など全くできず、専ら酸素を吸っていた。もちろん、人工呼吸器が必要な域だ。 普…

◎今日の病院めしはカレー

◎今日の病院めしはカレー 看護師のチエコさんに頼みごとがあり、朝一番で声を掛けようと思っていたのに、チエコさんは休みだった。 用件は先週の土曜日の問診のことだ。 私は一月に花粉症から気管支がおかしくなり、それがぜんそく症状に発展し肺炎に至った…

◎「例のアレ」は現場でも使う

◎「例のアレ」は現場でも使う 木曜は通院日。 朝、病院に入り、エレベーターの前に立った。二階で何かの積み下ろしをしているらしく、なかなか下がって来ない。 私の病棟は一般の通院患者とは別の位置にあり、エレベーターのすぐ近くが救急処置室だ。 脇に公…