日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

#日々の出来事

◎病棟日誌 R060725 泡沫の夢

◎病棟日誌 R060725 泡沫の夢 エレベーターに乗ると、モニターに「四文字熟語」の出題が映し出された。 「役▢之▢」 うーん。こんなの知らんぞ。 あとで考えよう。 更衣室に行くと、いつも同じ時間に来る男性がいた。70台後半で白髪頭。小柄で物静かな高齢者…

◎病棟日誌 R060703 進むジジババ化

◎病棟日誌 R060703 進むジジババ化 ジジイ化が進行し、朝の四時台には目が醒める。最近は決まって、変な妄想を観るのが目覚めの引き金になっている。 「隣に女性が横になって居り、無意識にその女性の脚(膝小僧の上あたり)を撫でる」みたいな妄想だ。もち…

◎病棟日誌 R060720 自分の娘みたい

◎病棟日誌 R060720 自分の娘みたい 今週は治療の初めか終わりは必ずエリカちゃんだったが、この日の終りもこの子だった。 長女と同い年のせいか、つい娘に対するように 接してしまう。 エリカちゃん本人には「馴れ馴れしいオヤジ」だと思われているかもしれ…

◎病棟日誌R060718 生煮え

◎病棟日誌R060718 生煮え 朝、ロビーに入ると、ガラモンさんが一人で長椅子に座っていた。いつもはもう二人の男性患者がいるのだが、一人は検査の手続きに行っているし、もう一人は今週から「週1回になった」らしい。 後の人は、病状が改善され、透析の必要…

◎病棟日誌 R060716 人はそれぞれ

◎病棟日誌 R060716 人はそれぞれ 治療後に食堂に行くと、この日はカレーだった。 たまたまジーサン患者がいたが、「ここのカレーはカレーの味がしない」とこぼしていた。 実際、何かしらの香辛料は使っているが、普通の「カレー粉」の類は使っていない。入院…

◎病棟日誌 R060713 「いずれ必ず好転する」

◎病棟日誌 R060713 「いずれ必ず好転する」 患者もかなり入れ替わったが、看護師も数人の入れ替わりがあった。 今回は移動が急だったようで、初回の挨拶とかもなし。まだ名前も知らない。 そのうちの一人が背の高い女性で、たぶん、170㌢くらい。 いつも…

◎病棟日誌 R060711 「不死身のババア」

◎病棟日誌 R060711 「不死身のババア」 早朝、まだ開いていない病棟の入り口には車椅子に乗ったAさんがぽつんと一人でいることが多かったのだが、今週は姿が見えない。 病状が悪くなったのかと思ったが、終わり頃に声が聞こえた。 ま、普段からやかましい人…

◎病棟日誌R060709 叱られる

◎病棟日誌R060709 叱られる 朝の問診はユキコさん。 髪が短くなっているので、「女性のちょっとした変化には必ず言及すること」というセオリーに従い口に出すことにした。 「ああ。床屋に行きましたね」 すると、ユキコさんは「床屋ではありませんが、切りま…

◎一人で映画を観に行った

◎一人で映画を観に行った 息子が就職したので、平日のレイトショーを二人で観に行くことが出来なくなった。親子付き合いと、健康に不安のある父親の介助をして貰うので、何かと都合が良かったが、これからは原則として一人で行動することになる。 週末は人出…

◎ドクター中松さんは健在

◎ドクター中松さんは健在 東京都知事選の候補者の中に「ドクター中松」さんの名前があった。 スゲー。がん治療の方法を「発明した」ということだ。 今は96歳だが、五年くらい前に「末期がんで余命半年」であると公表していた。 「がん治療の方法を発明する…

◎病棟日誌 R060706 「施術を受けぬ理由」

◎病棟日誌 R060706 「施術を受けぬ理由」 朝、ロビーに入ると、ガラモンさんたちが開錠待ちで座っていた。 ガラモンさんに「何だかすごく調子良さそうだね」と声を掛けられる。 「まだ治ったわけではないので、足先は痛いんですよ。見栄っ張りなのでそう見え…

◎病棟日誌 R060704「改善の理由」

◎病棟日誌 R060704「改善の理由」 この日の事前問診の際に、前日の足の治療と検査結果について報告した。 傷口を開いて見て、自分でも少し驚いた。 「きれいになっている」 ま、手を打つのが早く、毎日消毒をし、ゲンダシンを塗っていた。その上、帰路に1キ…

◎病棟日誌 R060702 「生き残りは4人だけ」

◎病棟日誌 R060702 「生き残りは4人だけ」 これは火曜の出来事。 朝、病棟の入り口に行くと、Aさんが車椅子に乗りぽつんと置かれていた。 入院病棟から来るのだが、朝は忙しいから早めに連れて来られ、鍵のかかった入り口の前に置いていかれる。 少し気の毒…

◎記憶がヤバい

◎記憶がヤバい 若手看護師のユイちゃんが八月に「新潟・長岡の花火を見物に行く」と言う。 他人事だが、当方も行ってみたいので(行けないが)、他の看護師も加わって、プランを考えている。 抽選に当たるのは至難の業だが、最終抽選で「当たった」らしい。…

◎病棟日誌 R060629 また足が

◎病棟日誌 R060629 また足が 先週、看護師のユキコさんに「親指の爪が曲がっているから切る必要がありそう」と言われた。巻き爪が肉に食い込んで、これが化膿し・・・という流れがもっとも不味いパターンだ。 実際、同じことを既に二度やっている。 足全体が腫…

◎ストーカーかよ

◎ストーカーかよ 実家が地域スーパーだったので、帰省時に人手が足りなくなると、事務棟で留守番をした。かつての個人商店の時のように当方に何が出来るわけでもなく、来客があった時に「今は店の者が誰も居ませんので」と断る役だった。 ただ座っていると退…

◎病棟日誌 R060627 「声が聞こえる」

◎病棟日誌 R060627 「声が聞こえる」 朝、穿刺の順番待ちで、ベッドに横になっていると、右隣のカーテンの後ろから声が聞こえた。 「ううう。うあうう、△■※の✕○を&してよ」 でっかい声で、「気のせい」とか幻聴などといった次元の話ではない。 驚いて、カー…

◎病棟日誌 R060625 「友だちになってた」

◎病棟日誌 R060625 「友だちになってた」 エレベーターに乗ろうとすると、中から車椅子の患者が出て来た。顔を見ると同年入棟のAさんだった。椅子を押していたのは看護師のユキコさんだ。 「わたし、入院してるんです」とAさんが言う。 「そりゃ良かった。心…

◎病棟日誌 R060624 「この心地よさはどこから」

◎病棟日誌 R060624 「この心地よさはどこから」 画像はこの日の病院めしの「ソースかつ丼」。 他の病院では、とんかつが出ることはあってもソースかつ丼は出さぬと思う。 ソースかつ丼は、主に関東西部から北陸までの郷土料理で、東限がこの街だ。街の飯屋で…

◎病棟日誌 R060620 「鶏のソテー(味噌ダレ)」

◎病棟日誌 R060620 「鶏のソテー(味噌ダレ)」 この日の病院めしは、鶏のソテー。肉の量をひと口半に留めるためか、病院めしにしては濃い味付けになっている。このため、ご飯(普通の茶碗1.2杯分)が食べられる。あとは揚げ出し豆腐と玉ネギのお浸し。す…

◎驚いた

◎驚いた テレビに出ていた自称「霊能者」を真面目に信じている人がいたということに驚いた。 あれはエンタメであって、真実とは程遠い。 「亡くなったお祖父さん(お祖母さん)が見守ってくれている」みたいなことを連発した霊能者がいたが、もし「亡くなっ…

◎隣の部屋の会話より

◎隣の部屋の会話より 火曜に病院に行き、更衣室で着替えをしていたら、隣りの女性用更衣室から声が聞こえた。 「私はもう死んでもいいと思ってるの」 この声は80歳くらいのバーサン患者だ。 すると、これに76歳の患者が「そんなことは言わないでください…

◎病棟日誌 R060618 「みつまめが嫌い」

◎病棟日誌 R060618 「みつまめが嫌い」 昨夜から殆ど眠らずにいたので、この日は朝から病棟のベッドで眠るつもり。 目を瞑ると、こういう時に限って訪問者がある。 栄養士の女性だ。 (今日は休みたいよな。テキトーに帰って貰おう。) ま、大体のところ問診…

◎フェンスぶどう

◎フェンスぶどう 当家のフェンスを伝っているブドウに今年は割と実が出た。夏が暑すぎなければ、バケツ1杯くらいは収穫出来そう。 だが、トウモロコシの二番穂から先のように、複数出た実は摘んでしまうべきだが、どれを摘むかが分からない。蔓がぐねぐねと…

◎病棟日誌 R060613 「もの言わぬ病」

◎病棟日誌 R060613 「もの言わぬ病」 木曜は通院日。 病棟に入り、Nさんの前を通りかかると、Nさんに「報告したいことがある」と呼び止められた。 Nさんは火曜日に、循環器の病院に行って来たらしい。 「専門医が診察するからこのまま待機して欲しい」と…

◎病棟日誌 R060611 「外国人」

◎病棟日誌 R060611 「外国人」 この日はかなり早く病院に行った。息子がリモートになり、娘が休みだから、家人一人を駅まで送ればよい。これが7時10分で、それから家に戻っても何もすることが無いので、そのまま病院にいった次第だ。 もちろん、病棟は開…

◎心停止した時の経験

◎心停止した時の経験 二十台の末の頃に、一度、心停止の経験があるが、大体、2分弱くらいの間だったらしい。 この間、脳に酸素が行かなかったせいなのか、この日の前後一年間くらいの記憶がほとんど消失した。 それが具体的に何歳の時で、その年に何があっ…

◎6月9日は「父母感謝デー」

◎6月9日は「父母感謝デー」 「父の日・母の日のプレゼント」なそうで、息子が鰻重をご馳走してくれることになった。行き先は川越の「いちのや」だ。 早めに出掛け、開店と同時に店に入ることにしたが、10時40分に店の前に行くと、番号は15番だった。…

◎病棟日誌 R060606 「医師は勧めない」

◎病棟日誌 R060606 「医師は勧めない」 この日は火曜の採決の結果が来た。 週末は実験をしていたのだが、想定した通りだった。 腎不全患者が気を付けるのは、カリウムとリンの過剰摂取。 いずれも水溶性で、摂取量が多ければ、尿で排出されるのだが、腎不全…

◎病棟日誌 R060604 「薬膳カレー」

◎病棟日誌 R060604 「薬膳カレー」 火曜は通院日。 この日の担当医はK大出の女医だが、対症療法的に何でもかんでも薬を出そうとする。症状が出る毎にすぐに薬を飲んでいると、その薬の害の方が大きくなるので、「要りません」と答えている。あるいは、最初か…