日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

徳俵でダンス

 温泉2泊旅行から帰ると、早速、翌日は定期検査でした。
 朝からいつもの病院に行きました。
 昼過ぎに診察の順番が来たので、心臓の主治医に、最近の症状について報告しました。
 あちこち、妙なところが重くなったり、夜中に寝苦しかったりしています。

 「息苦しい感じ?」
 「そうです」
 「起きると、少し楽になったりしましたか?」
 「はい」
 すると医師はあっさりと診断を告げます。
 「心不全を発症してますね。そういう時はすぐに病院に連絡して下さい」
 どひゃ。狭心症を通り越して、心不全か。
 相撲に例えれば、自分は既に徳俵に足が掛かっているとは思っていましたが、心不全じゃあ、俵の上を綱渡り状態で渡ってるってことだ。
 頭の中には、先代貴乃花の「サーカス相撲」が浮かびます。
 「治療すれば少し改善されますが、でも・・・」
 腎臓の方が終わるわけだ。
 
 こっちの結論はいつもと同じです。
 「では、ぎりぎりのところまで粘ることにします。どうせ残りはあと1%くらいだし」
 「リスクがあるけど?」
 「まあ、経験者なので、寝汗をかくようになったら、そこで諦めて救急車を呼びますので」
 つくづく、「毎日が綱渡り」だってことを思い知らされます。
 3センチ足を踏み外すと、すぐそこは奈落になってます。

 その後は、前回、医師に渡した書籍の話に移りました。
 「病院の話はここに入院していた時に書いたんですか?」
 「そうです」
 「あの看護師は△△さんですか?」
 「そうです。私が書くのは大体、実話がベースなので、はっきりしたモデルがいます」
 「なるほど。すぐこの人と分かりますね」
 「ってことは、先生。次あたりには先生も出て来るということですよ。私に関わったら、容赦なく出しますから」
 「ハハハ」
 しかし、病院の話はきれいなものが多いので、自分が登場するのは嫌ではないらしいです。
 次は、「心臓のカテーテルより、チン〇のカテーテルの方がよっぽど痛い」という話なのにな(笑)。

 今日の教訓は、「理由なく寝苦しい」「目覚めて体を起こすと少し楽」は、心不全の症状ってことです。
 これは酒を飲み過ぎた時とまったく同じです。それもその筈で、急性アルコール中毒で死ぬ時にも同じことが起きる。
 酒を飲む人はありがちな症状なので、見落とすかもしれませんが、当方の場合は酔うほど飲まない(飲めない)ので、すぐにわかります。
 中高年なら、健康な人でも、軽い症状が起きている可能性があります。
 もちろん、それに「胃が痛い」、「脇の下が重い」、「背中に鈍痛」などの自覚が伴います。
 胃が痛いのは「実は狭心症だった」てのは、見落としがち。
 胃薬を飲んでも治らないのは、患部が胃ではないからです。
 心臓の疾患で、手遅れになるのは、日頃、「胃が悪い」と思い込んでいる人のことが多いです。
お気をつけて。