鬼灯の城
◎地名に歴史がある 「岩手県門前寺」編 昨夜、母方の祖父の夢を観た。長い夢で、自分の目を通して見た祖父の半生を追う夢だった。 その祖父が居を構えていたのは、岩手県の中央にある門前寺というところだ。 昔は「鵙逸」と呼ばれた地で、これは江戸期奥州道…
◎『鬼灯の城』第3ー4章の開示の告知と前段のあらすじについて 本日、HP「北奥三国物語」にて、『鬼灯の城』第3-4章を開示しました。 以後、週に2章くらいのペースで進め、過去作が終わったところで、順次、続きを掲載します。 自分には「来年も来月も…
◎『鬼灯の城』の再開について この作品は、新聞紙上での連載が95%のところまでで止まった。体調が悪化して執筆出来なくなったのが主要因だが、それに加えて、あまりに陰惨な内容であることに辟易したことによる。 元々この作品は『九戸戦始末記』のサイド…
◎夢の話 第995夜 五箇門山の鬼 二日前に観た夢です。 恐らく「盗賊の赤虎」のストーリーを思い描いていたと思う。 登場人物に名前が無かったので、赤虎のそれを当て嵌めた。 囲炉裏に腰掛け、炭火を眺めている。 俺は赤黒いその光と炭が焦げる匂いが好き…
◎陰の歴史 前田利家は終始、羽柴秀吉の理解者で、秀吉の最大の味方だった。 その利家が、晩年に言い残した(か過去帳に書いたかした)のは、「秀吉の左手には指が六本あった」ということだ。これはしっかりした記録に残っている。 利家は秀吉のことを怖れて…
『鬼灯の城』 終盤の人物関係図 『北奥三国物語 鬼灯の城』 ─巫女・杜鵑女の視点によるあらすじ─ この物語は、現在、「盛岡タイムス」紙にて連載中です。よってまだ完結しておらず、以下は試作段階(基本セット)のものとなります。追って、確定記事を公式ウ…
◎「賽の河原」で子どもたちが「小石を積む」理由 (『鬼灯の城』ノート) あの世に関わる伝承のひとつが「賽の河原」だ。 水子や幼児が親に先立つと、この世とあの世の境目にある「賽の河原」で、一日中小石を積む。 しかし、夕方になると、地獄の鬼や羅刹が…
◎今日の四文字熟語 体調がイマイチ。血圧が190台に上がっている。原因はほぼ分かっているが、「どういう経過を辿るのか」を確かめたいため、もうしばらくの間は処置をしないことにしている。 さて、火曜の通院帰路、エレベーターに乗ると、同乗者が居たの…
北奥三国物語 鬼灯(ほおずき)の城 其の十二 瓦解の章 ◆要約 ◆解説「瓦解の章」の意図 ◆「瓦解の章」の背景 ◆著者雑感 ◆其の十二 瓦解の章 要約◆ 釜沢に敵の兵団迫る 福田・切田連合軍が釜沢まで十里圏内に迫った。 重清は四方に物見を送り、前衛となる目時館…
◎記憶力が怪しい件 『鬼灯の城』の原稿を書いていて、東中務尉信義(直義、朝政)の通称名が何だったかを思い出せなくなってしまった。 東信義は、祖父が中務政勝で、両方とも「東中務」と文書に書かれていたから、どっちがどっちだかが混同されるきらいがあ…
◎家紋で困った (『北奥三国物語 鬼灯の城』ノート) 戦国南部家臣の東中務が「三百騎をもって釜沢館に駆け付けた」と書く段になり、手が止まって三日目になる。 ちなみに、東中務は「信義」(地方史では「直義」となっている)のことで、後の「朝政」に該当…