日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎ネタが丸分かり

◎ネタが丸分かり
 今日15日の午後2時過ぎから、籠池氏の会見があるはずだったのに、「無期限延期」になったとのこと。
 うひゃひゃ。舞台裏が丸分かりだ。
 昨日の稲田大臣のド下手な言い訳の中に、「籠池氏側に失礼な振る舞いがあり・・・」というくだりがあったが、今まさに破産しようとしている男を挑発したら、「窮鼠猫を噛む」事態が待っている。
 (蛇足だが、「窮鼠」が籠池氏で、「ネコ」が稲田大臣。イメージにぴったりだ。安倍総理の飼い猫だもの。)

 籠池氏は元々が曲者で、何を言い出すか分からない。
 このタイミングであれこれ口にされたら、今や政治生命が危うくなっている「嘘つき」大臣を救う手立てがなくなってしまう。
 そこで、「誰か」が籠池氏の知人を経由して、「どうか穏便に頼む」と宥めたわけだ。
 これ以外に理由はない。
 この件では、本当に「それ以外に理由はない」事態が多いが、これも確実にそういうケースだ。

 タロットカードでは、トランプのジョーカーにあたる最強の札が「愚か者」なそう。今や籠池氏がそれだ。他者との繋がりが切れ、疎外されつつある男は、もはや損得や理屈では考えない。
 すなわち、「我慢出来ない」という理由で他者を攻撃する「愚か者」の立場になる。
 そういう境遇にある者について、稲田大臣はさらに「私は一切関係ありません」と嘘をついた。そうなると、籠池氏の復讐心の矛先が稲田大臣に向くのは当たり前の話。
 挑発するのと同じことだからだ。
 その辺、稲田大臣は悪人の間で揉まれた経験が少ないようだ。
 周りには散々悪人がいるのだから、その人たちの真似ができれば、総理も遠くなかったのに、実にもったいない話だ。

 戦国時代には、小領の主でありながら、あっちの国主やこっちの地侍を手玉に取り、結局、生き長らえてしまう曲者がいたが、籠池氏も絶体絶命のピンチを迎えている。
 権力者の名前を使ったり、役人をだまくらかしたりと、籠池氏はあの手この手で世の中を渡ろうとしてきたが、さてここをどう乗り切るのか。
 仲間が皆、自分に背を向ける今の状況をしのぐことが出来れば、籠池氏は超一流になれる。もちろん、詐欺師として超一流という意味だ。
 傍観者的には、「切られた尻尾」が、もっと激しくトカゲに食いついてくれれば、さぞ面白かろうと思う。

 さて、原点に立ち返ると、もし「政治家の口利きが無く」、「総理夫妻に官僚がおもねった」のでもないとすると、官僚が自分の意思で8億円を私企業に渡したことになる。
 企業に例えるとこうなる。
 株式会社で、中間管理職の者のところに、出入りの業者が来る。
 「私は社長さんと知り合いです。社長の奥さんはわが社の名誉会長ですしね。だから、私の会社に譲るはずの土地の値段を負けてもらえますか。だいたい、あそこの土地にはごみが埋まっている。それを除去するのに多額のカネが掛かってしまうんですよ」
 念のため記すと、関係者が言う通りの展開だったなら、ここで社長や社長夫人から「そうしなさい」との指示はなく、役員からの助言もなかったことになる。
 この会社は株式会社だから、会社の資産を処分するのには、経営陣や株主総会の決定手続きが必要だ。
 しかし、そういう決定をなんら経ていないことになる。
 もし、ここで中間管理職が個人の独断で、値引きを決めたらどうなるか。
 答は明快で、「背任」に充当し、刑事事件になってしまう。
 もし、政治家の口利きが一切無かったら、この件は財務省の担当者の背任行為として告発されるべきだ。
 事実関係がその通りなら、懲戒免職で済む話ではなくなる。
 財務省国交省の局長は、早い段階で事実を語らないと、自分だけが免職となり、ひとりで刑務所に行く羽目にもなりかねない。
 逆に「(誰か)がそうしろと指示した」と白状すれば、自身は一等免罪される。
 どっちがいいのか良く考えてみよう。

 もしこのまま国会が沈静化したら、必ず官僚に矛先が向く。
 そのことを担当者が分かっているのかどうか。

 なお、もちろん、ただの憶測とブラフです。
 曖昧な記憶だけで、「一切無い」と言い切る大臣の姿勢と大して変わりありません。