◎病院で桜見物
12日は循環器の検査日。
最初に心電図とエコーの部屋に行くと、検査技師が2人いて、1人は見習い風でした。
先輩が実演した後で、新米がそれを真似て調べます。
緊張している面持ちですが、なるほど、今は4月です。
配属されたてですねえ。
「こりゃ遊べる」
そこで、先輩技師が新米と交代しようとする隙を見て、息を激しくせわしなくして、両手両足を強くつっぱらかせました。
こうすると、心拍数や血圧が急に変化して、乱れが出やすいのです。
案の定、自分の番になったら、突然、心電図のピコピコが激しくなったので、新米が「あれえ?」と首を捻ります。
ここは心の内で「人生そんなもんだよ」とほくそ笑みます。
エコーに移ったら、今度はその新米が「きちんとやらねば」と思ったのか、端末をぐいぐいと押し付けてきました。
イテテテ。腹にめり込みそうだよ。
ま、自分の悪戯が招いたことなので、「痛えよ!」とは言いませんでした。
さて、心臓の医師とはかれこれ8年の付き合いとなり、会話も軽いです。
でもやっぱり、普段どおり、「大丈夫です」「何ともありません」と申告します。
しかし一応、他の病院であれこれ見つかっているので、そっちの検査結果も見せ、2回分の照合をしてもらいました。
それまで「また手術か」と観念していたのですが、「ひとまず経過観察で行く」とのこと。
この医師は本当に頼りになります。
ただし、「この症状が出たら、すぐに来て」とも言われていますので、状況はあまり変わりません。我々クラスになると、「すぐに来て」は診察ではなく入院・手術になってます。
ま、ずっと同じだったし、これからもそう。
財布が軽くても、やりようによってソコソコ楽しめますが、それと一緒で、要は一事が万事、「気の持ちよう」です。
この方面では、さすがにじたばたしなくなって来ました。
半日かかりあれこれと検査をしたのですが、間隔があるので、その空き時間に病院の周囲を散歩しました。裏山の桜は、少しずつ散り始めていました。