夢の話 第611夜 屋根の上
24日の午前4時に観た夢です。
机に向かっていると、屋根の上で音がした。
「トン」
何だろう。隣の家の庭に大きなケヤキの樹があるから、小枝でも落ちたのか。
しかし、続けて「トトトト」と小さな音が続いた。
「なあんだ。カラスが屋根に止まり、屋根の上を歩いているわけだ」
俺は納得して、再び机に向かった。
翌日も屋根の上で同じ音がした。原因が分かっているので、俺は音を気に留めずに仕事を続けた。
屋根の上で、「トトトト・トト」と鳥が歩く音が響く。
数日後、いつもの時間に屋根の上で音が響いた。
「ドン」
さすがに俺は驚いた。あの音は、どう見ても数十キロはありそうだ。
もしかして、それ以上かも。
そこで俺は音の主を見てやろうと、外に出て、梯子をかけた。
梯子を上ってみると、あろうことか、俺の家の屋根の上に男が座っていた。
「あんた誰?何で俺の家の屋根に上っているの」
改装屋が押しかけ営業をするつもりなら、キツク言ってやらないと。
男は俺を一瞥すると、無表情に睨み返した。
「待っているんだよ」
え。どういう意味だろ。
そこで俺はその男に尋ねた。
「こんなところで何を待っていると言うんだよ」
まさか、「空を見上げて待つ」って、相手はUFOなのか。
そりゃないだろな。
すると、男が間を置かずこう答えた。
「これからお前が屋根から落ちる。俺の務めはお前をあの世に連れて行くことだ。だから、俺はお前が落ちるのを待っているんだよ」
ここで覚醒。