日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

(日高) フミコさんに似ている (313)

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買い物の帰りに、高麗神社に行くと、トラは小奇麗なお嬢さんの膝の上でした。
「ああ。お客さんに喜んで貰ってら。じゃあ、今日はこのまま帰ろう」

そこで、邪魔をしないように、30メートルくらい離れたところを帰ろうとしました。
すると、私の姿をトラの方が目に留めたらしく、お嬢さんの膝を飛び下りて、こちらに走って来ます。
久々にトラが走るのを見ました。ほぼ1年ぶりくらいです。

「なあるほど。今日はお腹が空いているのか」
カツオ缶を空けると、トラはすぐさま貪りつきます。
お嬢さんはその様子を見て、小さく会釈をして去って行きました。

1つでは足りないようなので、カツオの切り身を焼いたのを与えてみると、今度は飛びつくように齧りつきます。
人間と同じで、やはり美味しいものが分かるようです。

ところが、いつもはそこから膝に乗ったり、まとわりついたりするのに、隣で顔を拭き終わると、あっさりと離れ、他のお客さんに愛想を振り撒きに行きました。
今日は土曜で、参拝客が多い日です。
トラは客を出迎えるのを、自分の務めだと思っているふしがあり、こういう時には一生懸命働きます。

遠くから猫の背中を眺めているうちに気付きました。
「あ。この感じはフミコさんに似ている」
中学生の時に憧れていたフミコさんに、トラは何となく似ています。
茶色のショートパンツが格好良かったこと。
ほとんど笑わず、笑顔を見せるのは1年に1度くらい。

2年3年と同じクラスだったのに、一度も話をしませんでした。
トラを遠くから眺める時の感じがその時に似ています。
何となく納得しました。