◎中2女子 チケット詐欺事件の構図
先日、ニュースになった中2女子のチケット詐欺事件について。
これは本当に面白い。
構図はこう。
1)最初の出品者Aがチケットを出品する。
2)それを見た中2女子が、ネットオークションに同じものを空出品する。
3)中2女子に客Bから注文が入る。
中2女子は、最初の出品者に、チケットをリクエストする。
4)ここがポイントで、送金先をAの口座に指定する。
Aには「○○の名前で入金します」と連絡する。
5)客Bは指定されたAの口座に入金する。
6)Aは入金があったので、中2女子にチケットを送る。
7)中2女子は、そのチケットを転売する。
結果的に「Bが金を払ったのに、Aが送らない」という図式になる。
実際、警察が逮捕したのはAで、1か月間拘留した。
警察はネット犯罪などに弱い面があり、勝手が分からない模様。実際、ネットオークションでは古物取引法に抵触する面が多々あるのだが、いまだに摘発されていない。
チケットを送った先が、中2女子のところだったので犯行が露見したが、そこを架空名義にすれば、完全に透明人間になる。
いずれこの形式の振り込め詐欺が出て来ると思う。
何が驚きかと言って、「最初の出品者に対し金を送らせる」という発想がスゴイ。
しかも、これを考えたのが中学生。
その齢でこの悪知恵が働くのなら、たぶん、詐欺師軍団からスカウトが来る。
頭が切れることには間違いない。