日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

約束

妻は外国人ですが、結婚する時に妻と交わした約束があります。
それは、「子どもが小さいうちは日本で暮らすが、いずれ子育てが終わったら妻の好きな国で暮らす」というものです。
「それから先のオレの人生は、オマエの人生の手伝いをするから」と、カッコいいことを言ったようですが、本人は詳細には記憶していません。
しかし、もし老後というものがあるなら、確かにこの国では暮らしたくない。
弱肉強食で、お年よりなど弱者は切り捨てられてしまうかもしれません。
長年、行政施策の立案に関与してきた経験から言えば、まず間違いなくそうなります。

南の島でのんびり暮らすのもいいかもしれない。
そう思って、実際に何箇所か土地を購入したりもしました。
しかしその行動が早すぎたらしく、長い間、不在地主となっていたため、最近になり権利関係のトラブルが起き、揉めに揉めています(ため息)。

妻は、自分の生まれた国には帰りたくない、と言います。
経済格差があるため、生活に苦労することはありませんが、治安に不安があり、強盗などの被害に遭うだろうと言うのです。
「だって空港に降りると、回り中がドロボウに見えるもの」

もう20年近く日本で暮らしているので、夢もぜんぶ日本語で見ると言います。
物腰まで日本的になっており、傍目では日本人に見えると言われるようになりました。
おそらく25年が1つの節目になるでしょうから、あと5,6年です。
逆算すると、すぐにも移住の準備を始めなくてはいけません。

「カナダとかいいんじゃない?じゃなきゃニュージーランド
(カナダかよ~。せっかくあの寒い東北を抜け出してきたのに)
しかし、約束は約束です。
自社の役職はこの3月で正式に辞め、次の人生を模索することにしました。
仕事は人生そのものですので、心身が安定するまで苦労しそうです。