日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

妖怪

幽霊は実体験として何度も遭遇していますので存在することは確かです。
しかし、妖怪の方はなんとも説明がつきません。

妻は妖怪を見たことがあると言っています。
18歳くらいのとき、自宅で横になっていたら、ベッドの上に何かがいるのに気づいたそうです。
顔を向けると、それは10cmに満たない背丈の小さな生き物で、二本足で歩いていました。
1匹だけではなく、数十匹が列をなし、足元から顔の方に近寄ってきます。
姿かたちはやや人間に似ており、両手両足がありますが、容貌はまさに異形。
布袋様に似た風体のオヤジ風のもいれば、真っ赤な鬼のような外見をした者もいたようです。
そのため、妻自身はその時見たものを「鬼」と呼んでいます。

妖怪たちは、横たわる妻の体の周りを何度も回ったとのこと。
「鬼」たちに気づいてから、妻は金縛りの状態で、ただじっとしている他はありませんでした。

妖怪たちが消えてから、妻は母親にそのことを話しました。
母親によると、妻の国ではその妖怪は有名な存在で、この世に生まれてくることができなかった赤ん坊たちが、あの世にも行けず彷徨っているうちに、妖怪(鬼)に変化したものだということでした。

この小さい妖怪に似た存在は、世界各地で認められているようです。
体の回りを、あたかも葬列のように回る妖怪は不可思議ですが、赤ん坊の悪霊ということであれば、今後も出会いたくないと思います。