◎全部が塩
S.キューブリックの『シャイニング』を繰り返し観ているのですが、新しい発見がありました。
本編は何十回と観ているので台詞を暗記するほどですが、メイキングはこれまで数度だけです。
このメイキングの方をくまなくチェックすると、ロケで撮ったのはホテルの外観だけで、あとは総てセットだったそう。
ホテルの内部や、樹木で作った迷路も、総てセット。
極めつけは「雪」で、窓の高さまで埋まる雪や、迷路の中に積もっている雪は、その総てが塩だったとのこと。
おいおい。何百トン使ったんだよ!!!
空から降り積もる方の雪は、すべてポリスチレン製。
撮影したのは、まだ暖かかった季節だったらしい。
映画会社もよくそんな金を使わせてくれたものです。
ホテルの構造など、詳細まで見取り図を描けるのですが、あれが総て虚構とは逆に驚いてしまいます。
撮影手法など、この映画が基点となり開発されたものが多々あります。
やはり、キューブリックには独特の感覚と才能があったのですね。