◎「扉を叩く音」(続き)
「毎年、秋から冬にかけて、深夜、玄関の扉をノックする音が聞こえる」話の続きです。
12月4日午前1時45分の記録。
高梨沙羅ちゃんのジャンプを見ようと、居間のテレビの前に座っていたのですが、居眠りをしてしまいました。
隣の部屋では息子が勉強をしています。
テレビの音が煩かったらしく、父親が眠っているのを確かめると、居間に来てテレビを消しました。
そのことを認識できていましたので、私は半ば以上は起きていたのです。
ここで唐突に「ピンポーン」と玄関のチャイムが鳴りました。
時計を見ると、この時間でした。
頭の中で考えます。
(う。来たか。でもオレだけではなく、息子にも聞こえているのかどうかが問題だな。)
ところが、隣の部屋では息子が本のページをめくる音が続いていますので、チャイムは聞こえなかった模様です。
(良かった。それなら空耳だ。いつものあの音ではないな。何故なら、あの音はその場にいる者すべてが耳にするから。)
ここで、完全に眼が覚めましたので、半身を起こしました。
すると、今度は玄関の前の地面に「ドシン」と何かを置く、音と振動がしました。
ちょうど80キロくらいの音です。
「まるで、ガスボンベを降ろしたような音だ」
振動つきなので、けして「気のせい」では有り得ません。
現実に起こっているか、もしくは幻覚・幻聴のいずれか。
しかし、息子は何事もなかったように勉強を続けていました。
息子に声を掛けようかと思いましたが、そこで止めました。
「なるほど。今日のはオレだけに起こっているのだ。オレだけに聞こえている。始まったのは半ば眠っていた時だが、眼が覚めた後も続いていた」
何かメッセージがあるのかも。
この場合のメッセージとは、自分の潜在意識が自分に対して発するものを含みます。
今は、あの地面に置かれた物が何であったかを考えています。
大きなガスボンベくらいの重さでしたが・・・。
すぐにイメージが湧いたのは「棺桶」です。
「おいおい。そいつはやめてくれよ」
ただの空耳であり幻聴であってくれと願います。
シャワーの時に聞く「ピンポン」と同じで、チャイム音は空耳や幻聴であることがほとんど。
ただし、扉をノックする方は、居間にいる誰もが聞いていますので、気のせいや幻聴ではないようです。
ここが難しいところ。
不可思議な現象は単純に「ある」「なし」で片付けられないのです。
引き続き検証を続行します。