◎野次歓迎
照ノ富士への野次が凄かったらしいが、同じモンゴル出身の白鵬に「モンゴルに帰れ」と叫ぶ者はいない。有無を言わせぬ実績があるからだ。
照ノ富士が野次を飛ばされるのは、要するに勝てないからだ。
それなら、次は相手を土俵下まで突き出して、審判や見物人の上に転がして見せればよい。
それを繰り返しているうちに、野次は消える。
ブーイングは「応援と同じだ」と思えば快感だ。
「お前なんか※※※※」はそれこそ褒め言葉だ。どうにも気になるわけだもの。
北の湖の全盛期はブーイングも凄かった。照ノ富士の比ではない。
その上、マイクを向けられるとペラペラ喋った。数秒で終わりなので汗も掻いていない。
そうなると、差別や偏見の話とはちと違うと思う。
もちろん、国や民族のことを持ち出すのは、それをネタにせざるを得ないほど強くなっているということ。
そういう意味では、照ノ富士はあともう少しだ。
2回も優勝して見せれば、応援する方が多くなる。
ところで、妻がカラオケ番組を観るので、つい隣で観るようになったが、ダンナも結構はまって観ている。
宝塚出身のリ※カさんが出る時には必ず観る。
「予選を勝ち上がって、そして・・・」
決勝で負けて欲しい。それで悔しそうな顔をして欲しい。
要するに「いじめっこ心理」で、泣き顔が見たいのだ。
でも、冷静になって考えると、「憎らしくて、見ずにはいられない」という感情も「好き」の一種だと思う。
本当に憎ければ、一切見ないか、刺しに行く。
刺しに行くほど愚かではないから、一切見ないはずだ。
そこを毎回見るというのは、やはり「好き」なのと同じことだ。
やや脱線。