◎眠ると悪夢
毎夜、午前2時前後になると、必ず目が覚めます。直前に悪夢を観ているので、自然に目が覚めてしまうわけです。
大体は、まったく別の人の「子ども時代から死ぬまで」を淡々と辿る内容になっています。
一生分の喜怒哀楽を観させられるので、かなり疲れます。
夢の終わり頃には、必ず「穴」(この世とあの世の接点)の前に立ち、そこを覗き込んでいます。これが夢の「終わり」の合図で、夢の中の人格から分離したことを示す標識になっています。
国会の議決の時に、少数野党が「牛歩戦術」を使ったりしますが、感覚はそれに少し似ていますね。
「穴」はもはや目前ですが、歩幅を小さくすることで、連れ込まれるのを遅くしている。そんな実感があります。
この夢でない場合は、ごく普通のホラー夢なので、結局は「眠る度に悪夢」なのは変わりません。
しかし、それでも、どんなことでも「数ヶ月続けば慣れる」ので、今はなんとも思いません。
ま、気を抜くと、「穴」の向こうに引きずり込まれかねないので、油断もしていませんが。
この世で最も怖ろしいのは、「あの世」との関わりではなく、生きている人間のほう。
少し前に実際にあった事件で、「押入れの上の戸袋の中に、見知らぬ女が住んでいた」というのがありましたが、女の精神状態を想像するだに気色悪いです。
部屋の主がいる時には、ひたすら息を潜めてじっとしているわけです。
その主が「おかしい」と思い、空き巣を疑ってビデオを仕込んだ時に、「戸袋から出て来る女」が映っていたわけですが、さぞでんぐり返ったことと思います(苦笑)。