◎今日の四文字熟語は 「▢風▢雷」
本日のエレベーターでの問題はこれ。
「▢風▢雷」
やや、たぶん私は一度も使ったことが無い。
なんとなく意味が想像できるし、「疾風怒濤」の親戚だってのも分る。
後ろが「雷」なら、「遠雷」「春雷」「落雷」「機雷」「水雷」と「迅雷」辺り。
となると、「疾風迅雷」だろうな、とは想像出来るが、この組み合わせでは使ったことが無い。
すぐに答えが出て、やっぱりこれだった。
でも、日常生活でコイツが話題に乗ることがあるのか?疑問ですな。
おまけに四文字熟語マニアを泣かせるような配列だ。
「東風春雷(こちしゅんらい)」 東風(こち)が吹き始めるともはや春。空の高い方で雷が鳴り始める季節だ。(でも、春の空には稲光は走っても雷は少ない。)
「おお」と唸るような造語を作れん。ま、最近はいつも全然作れん。
「語順を入れ替えても良い」ようにルールを変えてみる。すなわち、「風」と「雷」の二字を入れた四文字熟語だ。
「風神雷神」
「強風雷鳴」
ダメだこりゃ。捻りも何も無し。
では語源はどうか。
意味は「強くて速い風と激しい雷」が「素早く激しく動くさま」で、見ての通り。
故事なんかあるわけないだろ。
と思いきや、ありました、ありました。
「疾風迅雷」は、中国の古典『礼気』(らいき)の中の一篇「玉藻」(ぎょくそう)に由来する。
『礼記』は周(紀元前1046年~紀元前256年)からそれに続く漢の時代に儒学者によって編纂された書物だ。内容は「礼」について書かれたもの。
「礼」とは様々な行事において「守るべき作法・しきたり」のことで、服装から道具、ものの言い方に動作に至るまでの記述がある。
「疾風迅雷」が出てくる「玉藻」では、礼服の規定や礼儀作法について書かれていて、「疾風迅雷」は「若し疾風迅雷甚雨有らば」とあり、早い風と激しい雷のことを直接的に指している。
原典を確認する必要がありそうだが、この言葉自体に特に深い意味はなさそうだ。
今日は空振り。