土曜の深夜に観た夢です。
気がつくと、どこか建物の中にいる。
壁が石と漆喰で出来ており、中は薄暗い。
「ここはどこなんだろ」
考える間もなく、廊下の向こうに、兵隊のような恰好をした男が現れる。
「いたぞ!」
男は機関銃のようなものを持ち上げ、急にダダダダと乱射する。
撃たれては大変なので、走って廊下を曲がる。
廊下はいくつも交差しており、迷路のようだ。
端まで走ると、テラスのような場所があり、そこに出て見る。
「高い」
どうやら五重の塔のような建物らしいが、高さが半端ではなく東京タワーのよう。
(我ながら、「発想が東京タワーとは古い」と考える。)
「どうやってここを出れば良いのだろ」
中は香港のモンコクか、シンガポールのパラダイス・アレイを思い出すような迷路だ。
おまけに、いきなり銃を乱射して来る奴らまでいやがる。
右往左往していると、階段がある。
下に向かう扉はロックされているので、階段を上がってみた。
上の階も、同じような廊下。
「また迷路かあ」
ひとまず、前に進んでみる。
過度をいくつか曲がると、廊下に人が立っている。
「すいません。ここからはどうすれば出られるのですか」
(この危機的状況で「すいません」と呼び掛けるのは、「さすが日本人だ」と思う。)
男が顔を向けると、顔の半分の肉が削げ落ちていた。
「うわあ!」
男がこちらに手を伸ばし、よろよろと近寄ってくる。
男の口からはよだれが垂れている。
「うわあ。死霊じゃん」
(「ゾンビではなく、死霊だよな」と考える。)
齧りつかれてはたまらんので、走ってそこを逃げる。
廊下を曲がると、あちらこちらに死霊が立っている。
しかし、幸いなことに、兵隊と違って、死霊は動きがスローモーだ。
「何年か前から、走るゾンビの映画が作られたが、代謝が機能していないのだから、エネルギーを力に替えることが出来ないはず。すなわち、「走るゾンビ」は理に合わないよな」と、この場にそぐわないことを考える。
下が兵隊野郎で、この階が死霊。
これじゃあ、別の階もろくなことはなさそう。
しかし、ちょっと探せば、色んなところに出られる階段が見つかるような気がしてくる。
「この死亡の塔をはやく抜け出さないとね」
上の階には、バスケ選手のジャバールだかが立ってたりして。
(そりゃ死亡遊戯か?)
ここで覚醒。
「どこをどうやっても大ピンチ」の夢を頻繁に観ます。
目覚めた後はストレスが消失しているので、悪い夢ではないのでしょう。