◎国会に総理が出席するそうだ
総理の出席はどうでもよい。どうせ、「知らない」「関わっていない」という答えだ。
ここは「和泉氏も出る」というのがポイントだ。和泉氏は「怪文書」に名前が出た上に、前川氏も「直接聞いた」とする人物だからだ。
萩生田氏と立場が全然違うのは、又聞きではなく、直接の証人であること。
普通の筋書きなら、和泉氏も「やっていない」「記憶に無い」という答えになるが、これでは何ら疑問の払拭にはならない。
うやむやにしようとするなら、政権への不信感は今後も続く。
これまでの調子のままなら、程なく安倍政権は終わる。
ここでのウルトラCは、和泉氏が「認めてしまうこと」だろう。
「総理から指示されたことはありません。私が独断で決定しました。かなりリスクのある開校なので、この学部の事業が立ち行かなくなる可能性があります。事業のリスクはかなり高い。その時のことを考え、総理の知人であれば基礎体力があるので、立ち直れると判断したのです」
けして総理の「身びいき」からではありませんよ。
こう認めてしまうと、総理や萩生田氏など他の側近の責任が雲散霧消する。
悪意からではないので、任命責任という責任の取り方も不必要になる。
しかし、もちろん、和泉氏は引責辞任となる。
和泉氏は確か64歳位なので今が頃合ではないか。政権に恩を売って、ゆっくり出来る。
もちろん、見返りを山ほど貰って、ということだ。
たぶん、これが最も上手な収め方で、これまで十分に期間があったから、実際、検討もされていると思う。
ところが、安倍総理は「身内にいた時に最も警戒すべき相手」だ。
背中を向けた瞬間に、約束が反故になりそう。
和泉氏が総理を信用していなければ、国会での答え方は、やっぱり、「知らない」「記憶に無い」となる。
その意味で、和泉氏の答え方は、安倍総理への信頼度を測る尺度にもなるので、面白いと思う。
これまでの経過では、たぶん、安倍総理は「人望が無い」という結論になるのではないか。
早くその日が来て欲しい。
まるごと、時代小説に写し取り、ドラマに出来る。