日刊早坂ノボル新聞

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◎山本由伸 ドジャースへ

山本由伸 ドジャース
 想像した通り、山本投手がドジャースと契約するようだ。大谷が年棒を「後払い」にしたので、資金的に余裕が出来、総年棒制限にも抵触しない。
 だが、やはりこれは制度を有名無実化する行為で、「金持ち球団が有望な選手を独占できる」体制に戻ることを意味する。
 こういうことを大谷は全く理解していないのだろうと思う。
 目の前にはとにかく「ワールドシリーズで勝ちたい」と言う思いしかない。

 他球団から見ると、ある意味ハンデ戦だ。
 金持ちだけ、スタートラインの三十㍍前に構えることが出来る。
 仮にこれで優勝できたとして、何が楽しいのか。
 逆に貧乏球団からすると、そういうハンデ優遇のあるヤツを「ぶったたく」という目標が出来るからやりがいがあると思う。

 今年までと来年が違うのは、「大谷すごい」「すばらしい」だけではなく、「どうやって大谷とドジャースをぶっ倒すか」という観点で試合に臨むチームが増えるということ。
 あと、アンチも確実に増える。
 当方もヤンキースドジャーズを「ぶっ倒せ」と叫ぶ方だ。
 こいつらはズル野郎だから当たり前だ。

 「ヤンキース(またはドジャース)だから」「日本人だから」「岩手県出身だから」「大谷だから」と、ズル行為を容認するのは「違う」と思う。

 それが自分の家族でも「それは実質的に制度を蔑ろにする行為で、やってはいけないこと」と言うべきだ。

 ちなみに、イチロー選手も年棒後払いで、今もマリナーズから年に七億円くらい貰っている筈だが(円安でかなり増えている)、マリナーズの場合は「そうしないと払えない」と言う事情があったから、大谷とは違う。

 

 だが「後払い」にはリスクも当然あり、球団が倒産すれば将来貰える筈のお金は雲散霧消してしまう。ま、「球団の売却」はあっても「球団の倒産」は可能性が少ないが、ゼロではない。球団にしてみれば、「当面はカードで払う」のと同じで、目先の負担は小さいが、支払いが後から来るから、迂闊に使い過ぎると経営が破綻しかねない。