日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

なぜ韓流ドラマを流してはダメなのか

しばらく前から、フジテレビ系列が「韓流ドラマばかり流している」との批判を受けるようになっています。
なぜダメなのか、は単純な理屈によります。
 
たとえ話として、街の一角にレストランがあるとします。
仮にここのメニューの1頁が、韓国料理で埋められていても、何の問題もありません。
韓国料理が食べたくなければ、客は食べなければ良いのです。
そういう意味では、ビートたけしさん他が指摘するとおりです。
 
ところが、テレビは、街のレストランとは違います。
放送局を開業するには、国の許可が必要で、誰でもこの分野に参入できるわけではありません。
レストランでは、自分の選ぶ料理を自分で選び、他の品を食べずに済みますが、テレビ番組は、予めセットされているものなので、入店と同時に料理が店のテーブルの上に並べられている状態です。
注文して料理が出てくるのではなく、少なくともビュッフェ形式ですね(しかも、自分のテーブル)。
 
客にしてみれば、蕎麦を食べようと思って、政府公認の店に来てみたら、テーブルにはキムチやらビビンバがずらっと並べてあるのです。ごく普通のレストランの料理なら、注文しない品は眼の前には出されませんが、テレビは文字通りスイッチを点けると同時に、「食え」と突き出されてしまいます。
胃の調子が悪い人なら、オエッとなって当たり前かも知れません。
 
よって、韓流ドラマをゼロにしてくれとは言わないが、「のべつまくなしに、韓流ばかり流すのはやめてくれ」という主張は正しいのです。
 
かたや、テレビ局の番組編成がこうなったのは、専ら経済的な理由によります。
チャングム以降、本格的に文化交流を始めてみたら、日韓は文化的に見て非常に近かった。
ドラマのつくりも似たり寄ったりで、同じようなつまらなさです。
なら、不景気の折でもあり、出来あいの物を安く買ってきて流すほうが、簡単だし実利的です。
商社スーパーと同じで、たくさん獲れるところから安く仕入れ、冷凍で持ってくる方が経済的。
どうせ客の舌はバカで、新鮮なものと古くなったものの味の違いなんてわからないんだし。
素人目でも整形ベッタリのタレントが大挙して出てるドラマだって、まだ日本人がそれに気づかない今のうちは大丈夫。
(揶揄するつもりはないのですが、ホントーに整形タレントばっかりのようで、皆同じ顔に見えます。女性だけでなく男性も。)
 
文化的に似ているのだから、仲良くしていけば良いと思います。
ま、日韓で若干違う所は、自己チュー(中心主義)度でしょう。
なでしこの沢選手らが所属するチームのスポンサーだか経営母体が、在日韓国人なそうですが、韓国の時事ニュースでは、「なでしこを作ったのは韓国」になるらしいです。
日本人的にはまさに失笑ですが(スポーツなので基本は選手)、しかし、もともと彼の国では、世界の中心は韓国だという主張が真面目に行われるお国柄らしいです。
中国の歴代王朝を支えたのは韓国人だし、文化の根源はすべて韓国。
それでも、自意識を大っぴらに垂れ流すところが、逆に気持ち良かったりもするようで、「冬のソナタ」が好きな日本人も数多くいます。
 
これに対し、日本人は、少女時代の振り付けを日本人の女性ダンサーがやっていたからといって、「少女時代は日本がつくった(または支えた)」とは言わんですね。
この辺の感覚は、日韓かなり違います。
 
日本人は、狭い島国の中に閉じこもって外を眺めてきたので、やたら人の評判ばかり気にするようになってます。
これを言ったら、相手が傷付いたり、怒ったりするかもしれない。
しかし、謙虚さは、いつも美徳であるとは限りませんね。
 
脱線しましたが、個人的には、韓流ドラマは放送しても、しなくともOK。
自己チュー度の高低の他は日韓で違いが無く、かつ内容も同じように薄いので、放置しておけば、程無く飽きられます。