日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎幽霊にそっくり

◎幽霊にそっくり
 11月3日の午前8時の記録。
 朝方までPCに向かっていて、それから少し仮眠を取りました。
 しかし、テレビを点けっ放しにしていたので、眠りが浅く、程なく目が覚め始めました。

 瞼を開き、足元のほうを見ると、西側の窓の前に女が立っていました。
 髪の毛は肩くらいまでの長さで、白い服を着ています。
 「あれま。旅館のガラスに映った女にそっくり」
 俯いているのか、髪が顔にかかっており、表情は見えません。

 「やっぱり、俺に付きまとっているのか」
 とりあえず、九字を切ろう。念の力で打ち払うのが、咄嗟の対応法です。
 「リン、ぶ、□※×」
 言葉が出ません。唇が麻痺したかのように動かないのです。

 「まだ体が目覚めていないのだな」
 手を挙げようとしたのですが、こちらもまったく動きません。
 気のせいかもしれないので、もう一度、女のほうに視線を向けたのですが、女はじっとそのまま立っていました。
 何をするわけでもなく、ただ立っているのです。

 「後ろにもう一人いるな」
 女の後ろのほうには、15歳くらいの少年がいるようです。
 こっちはわりとはっきり顔が見えていて、こちらを覗いている様子がよく分かりました。

 「リン、ビィオーン」
 まだダメです。

 しかし、この辺で気がつきました。
 「これって、世間で言う金縛りってやつだな」
 ははあん。前頭葉の一部だけが働いている時に幻覚を観るやつです。
 現実感があり、まさにそこにいるような気がするのですが、実際は脳が作り出したまぼろしです。

 「じゃあ、大丈夫じゃん。ほれ」
 体の力を抜くと、次第に手足が動くようになって来ます。
 すると、今の今まで3メートル先に立っていた女がすうっと消えました。

 様々な経験を経て来たので、今は一発で本物かまがいものかが分かります。
 どんなにリアリティがあっても、これはただの「まぼろし」で、幽霊ではありません。
 幽霊の場合、波のように感情や念が押し寄せて来るし、驚くほど大きな声を発します。
 
 それと、目が完全に覚め、体を起こしても、幽霊の場合は、まだそこにいる気配があります。
 そもそも、起き掛けの時ではなく、確り覚醒している時に出ることの方が大半です。

 「こんなのは塵ほども霊的現象ではないな。ただの錯覚」
 最初は驚かされますが、本物に触れれば、こんなまやかしなどどおってこと無くなります。
 実態が無いものは、想像や空想に過ぎず、まったく存在しないのと同じです。

 本物であれば、姿が見えなくなっても、すぐにその場で撮影すれば、必ず痕が映ります。
 でっかい煙玉とか、あるいは人影がまともに映る筈ですので、枕元にはデジカメを置くと良いでしょう。たぶん、写りません。

 もちろん、「全部がまぼろし」みたいな短絡的な結論にはしませんので、念のため。
 事例ごとに違います。 
 ま、いつも死ぬことを考え、あの世の意味を問い続けているので、想像や妄想で幻を見てしまう確率が高くなります。
 霊感の99%は妄想で出来ているのです。