日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

会社存亡の危機

最近のニュースを見ていて感じること。

多くの人が感じたことだろうと思いますが、ミートホープの件では社長さんのコメントが二転三転して非常に見苦しかったですね。
事業そのものの根幹に関わるしくじりが露呈した時、ワンマン経営者ほど引き際が悪くなりますが、自分が1人で罪を引っ被ってというのはやはりなかなかできないことのようです。
「オレの独断で指示し、強制的にやらせた」と言い切り、平身低頭するか、あるいは「悪代官」になりきってしまうかすれば、会社そのものの存続はどうにかなりそう。
見ている方は「所詮、地方の中企業なので、生きてゆくためには有る程度仕方が無かったのかな・・・」という気持ちにもなったはずです。

○○○ドアの○○○モンだって、自身が「悪の化身」として刑務所に行けば、残った会社組織の建て直しのめどは建ちそうでした。
ある新興宗教の教祖様も、「全部、オレの意を汲んで、世直しのために・・・」と言えば、100年後には「神」になっていたかも。(もちろん行ったことは許されませんけど。)

しかし、ほとんどの人は全く逆のことをします。

一方、事業単位の話の場合、なんらかのしくじりがあると係争になり賠償金を支払わねばならなくなるケースがありますので、あえて中間管理職以下が責任を取り、辞職したり刑務所に行ったりします。
結果的に会社の損害が少なくなるためですが、責任を取った管理職の人の「その後」についてももちろん再就職等の面倒を見ます。

いずれの選択をするかを見極めるのは難しいことですね。

しかし、今回改めて知ったのは、大手の冷凍食品には値段の安い品が沢山ありますが、地方の中堅業者に半製品された段階のものを「ものすご~く安く」納入させているってことです。
大手が出入りの業者を締め付ける構図が露骨に見え、かなり不快な思いがしました。
以前、公共事業の入札に参加していた時、予め予算取りに見積もりを出させられ、その後で入札掲示を掛けられたことを思い出したのです。
既に、見積額は出していますが、そこからどうしろというのでしょう。
要するに「ダンピングしろ」という意志表示ですが、明らかに原価割れなのにびっくりする価格で応札する業者は確かに存在します。

100円、200円程度で100%の牛肉コロッケは土台無理ですって。
仕入れ原価はたぶん40円以下でしょ。どうやって採算を取れというのでしょうか。
一方的に、「不正を行ったから取引停止」を発表する大手企業に対しても大いに不信感を持ちます。