日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎油断大敵(425)

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油断していたら、画像に男の顔が。


◎油断大敵(425)

 日曜の昼になり、この日の日付に気が付いた。

 「あ。もう9月の2週目だ。シャインマスカットが出る頃だ」

 こいつは足が早く、収穫期が1週間くらいで終わってしまう。すぐに買いに行かないと。

 そこで、家人を伴い、ひとまず飯能の斉藤商店に行くことにした。

 小母さんに尋ねると、「もう今日のは終わったよ」との由。

 肩を落とすと、小母さんが「シャインマスカットが良いの?それなら畑で採って来てあげる」と裏に連れて行ってくれた。

 ここはさすが親戚同様の付き合いで有り難い。しかも、いつも通りかなりオマケして貰った。

  大喜びで車に乗り、帰宅する段になったが、やはりいつも通り神社に参拝することにした。神社はすぐ近くでもある。

 神殿前で撮影したが、別段、何の異状も無かった。

 「これはいいね。しばらくは平穏に暮せるということだ」

 安心して、境内を出た。

 

 家の近くまで戻ったが、急遽、日帰り温泉兼産直に寄ることにした。

 日曜は混雑するから入浴は出来ないが、そろそろ栗が出始めた頃だし、産直を覗いて見る価値はある。

 中に入って、家人と二人並んで、抹茶ソフトを食べた。

 「さて、記念写真でも撮ろうか」

 施設の前で、カメラを構える。

 この日は快晴で、日差しが強い。

 一瞬、「この日差しで、ガラスの前で写真を撮ったら、光が二重交錯する。幽霊が写る環境が整うよな」

 おまけに撮影者が当方だ。条件が3つ揃ってしまう。

 いつもはここで「顔を出すのはやめてくれ」と呟いてから撮影する。

 しかし、神社では何も出なかったから、「今日は大丈夫ではないか」とも思う。

 そこで、深く考えずに、そのまま撮影した。

 

 帰路、信号待ちで画像を開いて確認すると、しっかり男の顔が出ていた。

 シャッターを切る直前に、「中に人はいない」ことを確認しているから、偶然、中の人が写り込んだわけではない。

 男は湯着のようなものを着ているが、その衣の色が黄緑だ。

 今の湯着は茶色になっているから、現時点での館内の人のものではないと言える。

 

 この1枚目が割と鮮明で、顔かたちがはっきり分かる水準だ。

 2枚目はあまり鮮明ではなく、「気のせい」の範囲内だった。

 ま、元々、こういうのは、総てが「気のせい」から来ていると思えば「気のせい」だと言える。

 

 しかし、ちょっと気を許すと、ぱっと顔が出て来る。

 「見て欲しい」「助けて欲しい」という思いが強いから、見えそうなヤツ、聞こえそうなヤツが来るとわっと飛びつくのだろう。

 これはこれまで通りだ。

 これまでもこれからも、こういうのとは付き合っていかねばならないから、ゆっくりしたい時こそ気を許さず、「出て来るなよ」と宣言する必要がある。

 ま、実効性は乏しいが、「気休め」程度にはなる。

 

 今日のようなのだと、かたちが鮮明な割には、色々な理由付けも出来そうだから、説明には使えない。