日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎修復には手が掛かる(573)

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令和三年三月三十一日撮影

◎修復には手が掛かる(573)

 水曜の午前に連載原稿を入稿したので、昼から半日を休養に充てることにした。

 家人は春休みで家にいるので、たまには一緒に外出することに。

 「花見にも行けなかったと、後で愚痴を言われたくないからな」

 そこで車で出掛けたのだが、当初の目的地で食事までする予定が変わり、桜見物だけで良いことになった。

 「あそこの神社で良いよ。桜並木がきれいだもの」と家人。

 ダンナ(私)は先日のしくじりがあり、あまり気が進まない。

 ああいう失敗をした後は、季節外れでいつもは起きないことが起きてしまう。

 「ま、成り行きだな」

 

 神社の桜はもう終盤で、花びらが盛んに舞っていた。

 家人の姿を幾枚か撮影し、半ばヤケクソ気味に、私も被写体になった。

 普段は画像の中に入ることは無い。

 理由は簡単で、撮影する人によっては、私の周りに煙玉や人影がばらばらと出てしまうからだ。

 こんな何ひとつ取り柄のない凡人でもそうなのだから、もし現実に「霊能者」なる者がいるのなら、その人が写った画像には、幽霊がどんどこどこどこと顔を出すと思う。

 だが、そんな人はほとんどいない。

 いつも記しているが、特別な霊能力などというものは存在しない。

 どんな者も、眼で見て耳で聞く。単に視聴覚域の幅が若干異なるだけだ。

 

 ただ、日中の撮影現場では、異変が起きているかどうかは分かり難い。

 カメラなら、人間の眼より赤外線域に向け広くなっているから、後でそれと分かることがある。

 撮影した直後では、「白い煙玉が写ったか」ことくらいしか判別出来ない。

 煙玉なら大半が自然現象だから、さほど気にはならない。

 もちろん、「大半は」ということで、何事にも例外はある。

 

 この日は古式家屋の前で家人を撮影すると、室内に煙玉が出始めたので、そこで撮影を止めた。こういう感じのは、私が呼ぶヤツだと思う。

 経験上、これが飛び始めると、この先には鮮明なものが出始める。多くはコテコテに気色悪い顔をした人影だ。

 その手のにはだいぶ慣れたとはいえ、気分の良いものではない。

 それに、この日は数少ない「女房孝行」の日だ。

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  ま、境内の方では、例によって「老夫婦」が歩いていた。ガラスの歪みのせいか、いつもより夫の方が恰幅が良く見える。だが、やはりお馴染みの構図だ。

 ここにはこの夫婦の動きのように下って行く階段自体が存在しない。

 この老夫婦は、例年、六月から七月くらいに同じ構図で現れる。ぴったり同じ姿勢になっているが、シルエットまで完全に一致すると思う

 妻の方の腰の曲がり具合は、ぴったりいつも通りだ。いったい、どこを目指して歩き続けているのだろう。

 

 前回、「怒りを抱えたまま通り道に立ったので、幾つかを取り込んだ」話を書いたのだが、それを表す出来事が起きた。

 帰路、レンタルDVD店に寄ると、「前回の分が延滞しています」と言われたのだ。

 しかも二日間だ。

 私は病棟で時間を潰すために、月に三十本近く映画DVDを借りるのだが、本数が多いだけあって、延滞することは無い。

 店員と「そんなのはおかしいですよ」とやり合っている内に、はっと気付いた。

 そもそも伝票の記載事項が替わっているのだ。正確には「変えられている」になる。

 

 電子機器を動かしてしまうのは、あの世の者の得意技だ。

 うっかり邪な幽霊を拾ってしまうと、ドアのオートロックが動かなくなったり、カーナビが誤作動したりするのはざらに起きる。

 箱根に行き、「東京方向に帰る」指示をしたのに、ひたすら名古屋方面を示されたこともある。挙句の果てに、「東名に乗り下り方向に」と言われた。

 カーナビに差されるまま進んだら、前に道の無い崖っぷちに連れて行かれたことがあるのは、前に記した通りだ。

 

 「どうやら始めやがったな」

 私の「怒り」が招いた者だから、恐らく低級なヤツだ。

 それなら、早速、祓いにかけるが、結構長く掛かるかもしれん。

 程度の低いヤツは、相手のことを考えず、ひたすらしつこく付きまとう。

 現実にこの国の近くにいるでしょ。

 そういう相手は叩き潰すつもりでかからねばならない。そうしないとこちらを舐めてどんどん前に出て来る。

 これも生きている者と同じだ。

 

 恐らく、まだ暫くの間、細かいトラブルが続く。

 私を怒らせ、足を掬うのが目的だ。

 だが、あの世(幽界)での立場は、私の方がずっと上だろうと思う。

 アモンはきっと、こんなことで手間取る私を、さぞゲタゲタと笑って眺めているだろうと思う。