日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第752夜 ボランティア

◎夢の話 第752夜 ボランティア

 十月二日午前2時に観た夢です。

 

 古い家の中に座っていると、外で何やら人の足音がする。

 5、6人くらいの人数だ。

 勝手に庭に入って来て、縁側の方に来た。

 「ボランティアでえす」

 それで思い出した。

 数日前にチラシが入っていたな。

 「古い鞄や古着をボランティアが回収します」

 そう書いてあった。

 

 その時、俺は仕事中だった。

 「どうせ家には出すものなんてない。放っとけ」

 無視をして仕事を続けた。

 すると、縁側で「あった。あった」という声がした。

 すぐに気が付く。

 俺は旅行から帰ったばかりだから、スーツケースや上着の類をまとめて置いていたのだ。

 

 「おいおい。勝手に持ち出そうとしているんじゃないだろうな」

 縁側に出てみると、やはり男たちが俺のスーツケースを持って行こうとしていた。

 すぐに声を掛けた。

 「おい。人の物を勝手に持ち出すんじゃねえよ」

 すると、男たちが振り向いた。

 皆、とてもまともな仕事をしているヤツには見えない。

 30台から40台の遊び人風の男たちだった。

 

 「いやあ、揃えて出してあるから、不用品だと思ったのですよ」

 明らかに嘘だ。

 こいつらは泥棒で、ボランティアを装い、家々の中を覗き見ている。

 どういう者が住んでいるのか。金はありそうか。等々を調べ、改めて詐欺なり強盗なりを働くのだ。

 俺の鞄だって、まだ荷を解いていないから、全部の持ち物が入っている。

 

 「お前ら。本当にボランティアか」

 男たちのリーダーみたいなヤツに視線を合わせ睨みつける。

 すると、そいつは案外簡単に引き下がった。

 「間違いでしたか。ではお返しします」

 どうせ下見だから、この辺はあっさりしている。

 

 スーツケースを引き取ると、後ろの方にいた若いヤツが俺に聞こえるように言った。

 「また挨拶に来るからな」

 それを聞いて、頭の仲で「ピン」と針金みたいなものが切れた。

 「ちょっとここで待っていろ。渡したいものがある」

 すぐに俺は玄関に向かった。

 玄関の内側には、外からはそれと分からないように、日本刀が隠してあった。

 詐欺師が家に来た時、腕を切り落としてやるためだ。

 先の無い者は、日々、こういう機会が来るのを待っている。

   俺は大喜びで刀を抜いた。

   ここで覚醒。

 

 夢のストーリーとそれが示唆するものは、まったく別。

 「家」は基本的に「体」だから、「古くてガタが来た家」は、年をとり、あちこち病気になった自分の体のことを指す。

 新しい症状が出ると思っているか、それを警戒している気持ちの表れらしい。

 とりわけ、「ボランティアを装った不良」とは、「薬剤」のことを指している。

 治療のために薬を使うが、後になり、その薬の副作用で、新しい症状が出る。

 

 ところで、もはや十月が来ている。深夜2時3時に家の外で話し声が聞こえる。

 話し声と言っても、独り言だ。ぶつぶつと後悔や恨み言を呟いているのだ。

 いずれ機会があれば録音しようと思う。