日刊早坂ノボル新聞

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◎幽霊は怖いが役に立つ

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背後から抱きつく幽霊

◎幽霊は怖いが役に立つ

 今風の題を付けてみた。

 あの世(幽界)は可視域と不可視域の間を「揺れている」から、普通は目視が困難だ。かろうじて、カメラを通して捕捉すると、ぼんやりとだが見えるようになる。これは単純に、カメラの感知する「波長域が広い」ということで、物理的な要因だ。

 それでも、一定の波長域を保っているわけではないようで、波長そのものが変化している。だから「揺れている」と表現するわけだが、そのせいで、ピントが合わないことが多い。

 いわゆる心霊写真が多くピンボケになってしまうのはそのせいだ。

 

 だがそれも「慣れ」ひとつで、どこにどういう風に出ると分かれば、画像自体が不鮮明でもそれと認識することが出来る。

 画像2枚はよく似た構図で、私の背後から上は半裸の女性、下は五歳くらいの子どもが身を乗り出して、私を掴んでいる。

 縋り付く意味は少し違うようで、「女」の方は自身の欲望を満たす手段として誰彼なく取り憑く幽霊だ。

 西洋ではこういうのを「淫魔」「夢魔」と呼んだが、人の心の中に欲情を送り込み、掻き立てる。

 元々、人の方に欲望が見えるから寄り付くのだが、同調すると、それがさらに高まる。

 中高年で性欲が薄くなった者が、突然、情欲に目覚めたりするのはそのせいだ。いざ同調すると、際限なく突き進むから、現実世界では、不都合な問題が起きる。妻子持ち(あるいはダンナ持ち)であれば、ちょっとした騒動になる。

 自身にこの手の「幽霊が取り憑いている」と分かれば、冷静になり、ほどほどなところで止められるが、殆どの人は幽霊の存在自体に半信半疑だから、自身の心と別の誰かの欲望の区別がつかない。

 

 幽霊が寄り付くのは、単純に今の自分(自我)を成り立たせている感情を増幅させる行為で、それを強化する目的による。

 要するに、消えたくないから、同じ感情に寄って、同調同化しようとしており、これはほぼ無意識に行っているもののようだ。

 この理屈が分かれば、実は幽霊が寄り付くのもそんなに酷いことばかりではないことが分かる。

 この女は情欲によって存在しているが、これに寄り付かれると、その人も欲望に目覚め、身体的にも元気になる。

 中高年でテンションが下がった人でも、欲望によって活力が増す効果を生む。もちろん、度を越してのめり込んではダメだが、それなりに乗りこなすと、物事がうまく回ることもある。

 ま、冷静さを保つには、「今の自分の気持ちが果たして自分だけのものか」を確かめる姿勢が必要だ。

 

 下の子どもの方は性質が違い、私に「助けて欲しい」と思い、縋り付いている。どうやら、背後に強いのがいるようで、これに半ば同化されているが、逃げ出したい。

 それで、私が見えたので掴まったという状況のよう。

 

 あの世(幽界)は、肉体が消滅した後の「残存自我」の世界で、物的な現象だ。光のように粒子と波の両方の性質を持つ物質が関わっており、作用に一定のルールがある。

 このため、心理学と物理学の双方からの検証作業で、存在を明らかにすることが出来る。