日刊早坂ノボル新聞

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◎『島の女 ─盗賊の赤虎が奥州平泉で鬼女と戦う話─』   早坂昇龍

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達谷窟

◎『島の女 ─盗賊の赤虎が奥州平泉で鬼女と戦う話─』   早坂昇龍

 『九戸戦始末記』公式HP(http://www.goemonto.rexw.jp/shima03.html)に本作をアップした。

 本作は平成24年9月より12月まで盛岡タイムス紙に掲載された中編小説である。

 盗賊の赤虎は三十台の半ば頃の設定になる。

 説話文学に「鬼女の島」「女護ヶ島」の話があるが、今の済州島八丈島と様々な設定があるようだ。本作は、「今昔物語」巻第三十一第十二「鎮西の人、度羅の島に至りし語」を中心に、複数の説話を合わせ翻案したものである。

 

◆筆者による紹介文◆

 執筆のきっかけは、ある催し物に出席し、高校同期の女史に会ったことだ。

 その人の外見は実年齢の六割くらいに見えた。

 その瞬間、「数百年の間、生き永らえる鬼女」のイメージが完成した。

 そこで、『今昔物語』に「鬼女の島」の話があったことを思い出し、赤虎の冒険譚に重ねることにした。

 冒頭場面は映画『ベン・ハー』のガレー船の件に敬意を示したものである。

 

◆あらすじ◆

 赤虎はふとしたことで捕縛され、船に乗せられる。

 その船が嵐に遭い、遠く流され、ある島に漂着した。

 島には世にも稀な美女ばかりが住んでいたが、その女たちは人を食う鬼女であった。

 赤虎は侍と協力し、その島を脱するが、鬼女たちが追い掛けて来る。

 赤虎は平泉近くの達谷窟で鬼女たちを迎え撃つ。

 

 なお、本作には続編がある(『獄門峠』)。長編にて、まだ未公表である。

 盗賊の赤虎が大湯四郎左衛門と手を組み、大猿と戦う。

 赤虎は鬼女リエの助力を得て、化け物を操る猿の三次らを倒す。

 

◆追記◆

 「あと二か月の命」なら何をするかを考え、ゼニカネ度外視で表に出すことにした。未公表の作品を加えると、百作以上はあると思う。

 昔、練馬で会社事務所を構えていた時に、近くのフィリピンパブの前を通ったが、夕方になると店の前にオヤジたちが群がっていた。

 皆、精一杯のおめかしをしてモテようと思っている。

 それを見て、「オヤジにはオヤジなりの夢とロマンが必要だろうな」と考え、オヤジの夢を代弁すべく、「オヤジの冒険譚」を書くことにしたのだった。

 よって基本は活劇で、必ずオヤジなりの恋心に触れている。

 しかし、この世で最も本を買わぬのがオヤジだ。買わぬのに読んだふりをして批評をする。ちなみに、そんなのは三秒で分かる(こっちは書いてるから)。

 

 ところで、高校同期のリエコさんは、ウン十歳にして三十歳くらいにしか見えない。思わずご本人に「六十五で若者から金を巻き上げた女詐欺師がいるけれど、リエコさんもなれる」と言ってしまった。

 その後、思い付いてこの話を書いたが、「人肉を喰らう鬼女」に化かしたので、「そのモデルです」とは言えない。

 よって、それ以後、高校の集まりには出ないことにした(叱られそうだし)。

 たぶん、『獄門峠』も何らかのかたちで表に出すと思うが、鬼女のリエは再び登場するし、すごく良い役だ。もう勘弁して。

 なるべく書籍にはしたいと思うが、紙書籍にする体力はないので、良いところ電子書籍だと思う。推敲・校正・編集にはそれなりの体力が要る。