◎煙玉の出現パターン
「煙玉」は自然現象であるケースが大半だ。
山の上や森の中、水辺、ビルの地下や洞窟・トンネルで、煙玉が出現するのは、ごく当たり前の話だ。空気の状態と湿気との兼ね合いで光を反射する。
だが、同じような環境でも、出たり出なかったりする。
そこには微妙な関係性の条件があるのだろう。
この画像もほぼ自然現象だが、「説明のつかない」煙玉現象が出る時と出方が似ている。
「説明のつかない」ケースとは、環境的に出やすい条件(湿気など)ではないのに出現し、「声」や「視線」、「人影」等、別の要素を伴うような場合である。
流れは次のようになる。
1)右上に一つ白い玉が現れる。たまに左上のこともある。
2)玉の数が徐々に増える。動きがある場合は時計回り。
3)周囲一帯に煙玉が満ちる。
自然現象の場合は割と長い間(数分間)撮影出来るが、「説明のつかない」ケースでは概ね一分程度内。それを過ぎると写らなくなる。
要するに、同一環境なら反復して出現することで、それが自然現象だと分かる。
同じ条件下なら必ず同じことが起きるのが、すなわち自然現象だ。
なお、自然現象でも、説明のつかない現象でも、煙玉現象自体にそれほど深い意味はない。
テーブルの上にお皿とナイフ・フォーク等が置かれていたとする。それは「誰か」が何かを食べようとしている状況を指している場合もあるが、それ自体はただの食器だ。
多くは置いてあるだけで、そもそも食器は金属や土で出来ている。
そのことをもって、そこに「誰かが居る」と見なすのは早計だ。
それはまた別の話で、食器自体が意思を持つわけではない。
食器を見て怖れることほど愚かしいことは無い。
たまに、煙玉を霊と同一視する人(霊感の強い人や自称霊能者)がいるので、逆に驚かされる。
ごくまれに何か特別なメッセージを含む場合があるわけだが、そういう場合でも、煙玉はただの封筒か、配達人が押す呼び鈴だ。メッセージそのものではない。
廃屋や地下室、トンネルに煙玉が浮かぶのは、多くの場合、湿気や塵埃に光が反射したことによる。
ただし、環境条件だけで、総てを説明できないのは事実だ。
ごく稀に、どうしても説明が出来ないケースが存在する。
ニセモノの科学論者は「霊は存在しない」から「たまたま」だと言うのだが、それも科学的な姿勢ではない。「うまく合理的な説明ができない」現象については、「説明できない」と見なすのが科学的な姿勢だ。