◎霊界通信 R0611216 稲荷の障りの実際
時々、「稲荷の障り」について言及するが、どのようにして始まり、そのように鎮まったのかを系統的に記す。
始まり
令和四年だから今から三年前の十月になる。本人的には四五年前のような気がしていたが、まだ三年だった。嫌な記憶は早く忘れたいのだろう。
幾度も記して来た通り、私はそもそも稲荷と相性が悪い。稲荷神社の境内に入っただけで眩暈がするし狭心症を発症し、息苦しくなる。
この頃は週に三度くらいのペースで、色んなお寺や神社を回っていたが、たまたま日高の松福院に参詣した。
境内の一角に地神用らしきスペースがあったので、裏に回って見ると、不意に稲荷の祠の前に出た。
「イケネ。しくじった」と思ったが、祠の前で手を合わせ、すぐに退出した。
だが、日頃快く思っていないヤツがいきなり踏み込んだせいか、「不躾だ」と腹を立てたらしい。体調が微妙に変化した。
後から考えると、お寺の境内でも日輪(日光のレンズ反射)が出ていたが、自然現象だと思い無視していた。日輪があるので、逆に判別が困難になったが、たぶん、この時既に警告が出ていたと思う。理由付けの付くものの中に混じっていると、つい安易な解釈に飛びついてしまう。
障りの到来
何だか体調が今一つなので、気分転換に秩父に行き、新蕎麦を食べることにした。
いつもの蕎麦屋が閉店してしまっていたので、大鳥居の傍の蕎麦屋に行った。
せっかくだからこの神社にも参拝して行こうと参道を上がって行くと、何とこの神社は稲荷だった。
「ここはもう神域の中じゃないか」
すぐに引き返したが、確認のため階段の前で写真を撮ると、少し煙玉が出ていた。
湿気が多かったので蒸気玉だと見なしたが、階段の方からは男女の罵る声が聞こえた。今もこの画像の稲荷神社の階段のところから、声が聞こえる。
これはどの稲荷の前に立っても同じだ。
さらに深まる
重ねて稲荷の神域に立ち入ったので、眷属たちが一層怒ったらしい。
蕎麦屋での写真には既に、煙が出始めている。顔に見えるものは標識と同じで、怒りの表れだ。
慌ててその帰路に高麗神社に参拝したが、不自然な煙が出ていた。この場では水蒸気だと見なしたが、今見ると明らかに通常の蒸気ではなさそう。
また、今は感度が高まったので、家人の隣に少なくとも二人分の人影が見える。男女両方だ。
急激な病状の悪化
すぐに体調を崩し、食欲が無くなった。
十一月の初めに再び秩父に向かい紅葉見物をしたが、お腹に煙玉が出た。こういう感じのものは霊的な現象ではなく、体のバランスが崩れている時に、不具合のある個所に出る。以前、心筋梗塞になった時にも、前の月に胸に煙玉が出た。
しかし、今度の煙玉は幽霊の与えたものらしく、右側の草叢に男の顔が出ている。
またお腹に切れ込みが入り、後ろの景色が見えている。まるで男がぐさっと刺したみたいだが、実際その通りだった。
この月の終りには、いつ何時どこで撮影しても煙玉が写るようになった。
浄化の手立てを打つ
この頃が体調不良の底で、体重が12キロ落ち、血中酸素飽和度が80%程度になっていた。石は全員、「心肺症状の緩和のため、外科遅漏を受けろ」と言ったが、私はこれが身体要因尾病気ではないと承知していたので、総て断った。
また常識を超える異常な事態が頻発した。例えば、
「家に自分以外誰もいないのに、バタバタと歩く音がする」
「すぐ傍で『あああ』『ううう』と言う声が響く」
「スマホから老人の声で『憑いた。お前に憑いた』という叫び声が響く」
これが起きた時期はもう少し前かもしれぬが、必死だったのでよく覚えていない。
体重が激減し始めたので、すぐに手を打つことにした。
まずこの地域で最も大きな稲荷神社に行き、無礼のお詫びをして、「今後は無闇に立ち入らぬ」という誓いを立てた。
社務所のガラス戸で自分自身を撮影すると、私の頭に被さるように女がいて、その後ろにもさらに女がいる。見え難いだろうが、私はいつも短髪なので髪が額にかかることは無い。
和解を申し出る
ますは偉い者に話を通し、次に当事者のところに向かった。
最初の松福院の神域の外に立ち、領域を侵したことを陳謝し、鳥居の前にお神酒を供えた。
この時が分岐点で、これから数か月の間、潮が引くように異常な出来事が収まって行った。体重の減少も止まった。
正確な分岐点を憶えているが、夜中に窓の下で何か悪態を吐く声が聞こえ、すぐに窓を開くと、工事中で空き地だった隣家に置かれたドラム缶が「ガン」と大きな音を立てた。まるで腹いせ紛れに誰かが棒で叩いたような音だ。だが人の姿はない。
あれはたぶん、稲荷の眷属が私の許を去り際に、腹立ちまぎれにしでかした振る舞いだったと思う。
もっと沢山の証拠写真を撮影したが、どういうわけかハードディスクが壊れ、使えなくなった。未公表のものも含め、五千枚以上の心霊写真があったのに残念だ。
公表しなかったケースは、人の顔が別人のものになっている、と言った類のものだ。
快く受け止められる者がいない場合は公にしない。