◎自然現象の煙玉
画像は六年前のものだ。
秋になると霧が出やすくなるが、これはそういう湿気の多い時に撮影したものになる。
水滴にフラッシュ光が反射すると、六角形や丸形の玉が写る。
光の強さや角度、気圧によっても写ったり写らなかったりするようだ。
山歩きをする人は、それこそ山ほどの経験があると思う。
ちなみに、「煙玉」の考え方は、「煙状に見える玉」のことで、自然現象などで「説明のつくもの」やあるいは「説明のつかないもの」の両方を含む。
これは誤謬を招かぬようにするためだ。
山や森だけでなく、地下室やトンネル・洞窟でも写り、おそらく水滴の大きさの違いだろうが、六角形だったり丸かったりする。
以前、テレビのいわゆる「心霊番組」を観たことがあるが、欧州の霊能者なる人が地下室の画像に煙玉が写っているのを見て、「ここに沢山の霊がいます」と言うので、たまげたことがある。ちなみに「あまりに的外れなのでたまげた」という意味なので念のため。
下に水が溜まっており、湿気が籠っている場所だったので、まずは自然現象だ。
説明のつかぬ煙玉の場合、ひとが見ている前でぎゅうぎゅうと移動するし、出たり消えたりする。自然現象の場合、空気の流れに沿った動き方をする。
逆に塵や埃に光が反射しただけを言い張る人もいるわけだが、直径が一㍍を超えるケースもあり、それでは説明が不十分だ。
煙玉は自然現象のことが多いのだが、うまく説明のつかない場合もある。
もちろん、あの世に関わる付帯的な現象でもあるようで、幽霊の出る前触れとして現れることもある。
決め付けをやめ、無理な説明をこじ付けぬ方が良いと思う。分からぬものは「分からない」でよい。