日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎「黒い女」、または「スペードの女王」と「そこには存在しないはずの両手」

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そこには存在しないはずの両手

◎「黒い女」、または「スペードの女王」と「そこには存在しないはずの両手」

 色んな経験を経て、幽霊が「霊魂の再形成過程の1ステップに過ぎない」ことが分かって来たのだが、それと同時に、幽霊に対し恐怖心をほとんど覚えなくなって来た。

 面白いことに、実体としての幽霊はまったく怖くないが、怪談は今でも怖い。自分でも「一体どういうこと?」と疑問に思ったのだが、何のことは無く、「恨みつらみ」「怨念」みたいな「負の感情」が怖いのだった。ひとの心のうちほど、醜く怖ろしいものは無し。

 

 ところで、幽霊の中にもやはり幾らかは怖ろしいものがいる。

 大半の「悪霊」は、自己存続にのみ専心しており、他の幽霊や人の心を取り込んで、自我を強化しようとする。これはそれと悟り、分離すればよいので、怖ろしくはない。

 多少気を付けるべきは、こういうのは「身を隠す」傾向があることだ。

 極力、物や人、幽霊の陰に隠れて、自身の欲望を悟られまいとする。

 もちろん、これくらいの悪霊はまだ序の口、幕下級だ。

 

 悪霊の中でも、同化・合体を繰り返し、自我を強化した者は、堂々と姿を現す。

 画像だけでなく、目視出来るところまで、自身を平気で晒す。「たまたま見えてしまった」のではなく、敢えて「自ら姿を晒す」のだ。

 ここまで来ると、関脇クラスになるから、ひと筋縄では遠ざけられない。

 幽霊に慣れた眼を以てしても、幾らか「怖ろしい」と思う。

 

 十一月二十三日の「黒い女」はそんなコテコテの悪霊のひとつだ。

 当初は神社の神殿前で、直接、目視可能な姿で現れた。

 私の前に立ち、こっちを見ていたのだ。

 そこですぐにカメラを構え撮影したのだが、参拝を終えた老人が横に動き、「女」を遮ってしまった。

 二枚目を撮影し、後で開いてみると、かなり不鮮明だが、「黒い女」が写っていた。

 前にも記したが、コイツは従前より度々、姿を現して居る。名が分からぬので、私は「スペードの女王」という仮称を与えた。

 どうやら、コイツの関心は「他の幽霊たちを捕まえ、吸収する」ことにあるようで、私には興味を持たないようだ。

 (既に幾度か解説したので、この「黒い女」については省略する。)

 

 この画像で、これまでひとつだけ分からぬことがあった。

 右下にも「何か」が映っているのだが、これがどういうものかが分からない。

 「肌色のもの」と「黄色い花のようなもの」が見えているが、神殿の内外にそれらしいものが見当たらないのだ。

 そこで、時々、画像を開いて眺めて来たのだが、どうやらこの内容が分かったように思う。

 

 肌色のものは、左右の手だ。両手で黄色の「何か」を掴もうとしている。

 そんな絵面だろう。

 ただ、この黄色いものが何かということが分からない。

 また、周囲に幾らか幽霊が居るようだが、誰の手なのか。

 位置的には右上にうっすらと見える顔(女)が「手の主」にふさわしいのだが、拡大してみると、この女は何かを怖れているように見える。

 視線の先は「黒い女」だ。

 手の仕草とそぐわぬから、この女が「手の主」ではあるまい。

 

 長らく考えさせられたが、一応の結論は、「この手は『黒い女』のもの」ということになる。

 体の位置と両手の位置が離れているが、そもそもあの世の者であり、自意識以外の体、すなわち「物理的な意味での体」は持たない。

 心霊写真では、眼や手先が本体と離れているケースが多々ある。

 私はこの「黒い女」が幽霊たちから「何か」を取り出したところではないかと見る。

 黄色いものは、魂を構成する何らかの物質ではないのか。

 

 「黒い女」は「ひとの心」「人間らしい感情」からかけ離れた存在だ。

 もはや魂を食って生きる「食魂獣」と化している。

 コイツと対峙したとすると、まだ「自分にはこの相手に対抗し得る力が無い」と感じるから「怖ろしさ」を覚えるのだろう。

 

 追記)多くの心霊写真には、「自分を見る視線を確かめる」要素があるのだが、「黒い女」の視線は後ろの方にあった。さすが大関級の悪霊で、自身を隠すことにかけては巧みなようだ。

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