◎ついに母の域に達する
母が六十台の頃に気付いたのだが、午前二時に必ず目覚め、数十分の間は起きていた。
実家を訪問した時、私はその時間帯にはいつも起きていたが、母は必ず覗きに来て「早く寝た方がいいよ」と声を掛けて行った。
母が七十台に入ると、益々それが強くなり、深夜、一人ではいられなくなった。
父が福祉施設に移ると、伯母を呼んで泊まって貰ったりしていた。
皆が「怖がりのせい」だと思っていたようだが、実態はまるで違ったようだ。
たぶん、母の夢枕に「誰か」が立つか、あるいは夢ではなく「実際に立った」からだろうと思う。
母が七十台の頃、一度、「私も一人でいるのに慣れなければ」と言うのを聞いたが、その後、何となくこのことが分かって来た。
ただ、母は、そういうことについては具体的な話を一切しなかった。
母が「一切口外しなかった」のは、「変人」だと思われるのを嫌ったからだろう。そりゃそうだ。他人がそんな話をしたら、私もそう思う。
「コイツはどうかしてる」
「あの世」系の人の話は、想像や妄想で片づけられてしまうわけだが、実際、それが九分九厘だと思う。自称「霊感の強い人」や「霊能者」の話など、現実とはかけ離れているので、聞くに堪えない。
まずは、存在の一端を「実証して見せろ」と思う。私が画像にこだわるのは、それなりの事実を「出して見せる必要がある」と思うからだ。
なお、母と違い、私はそもそも「変人」だから、他人にどう思われようが平気だ。正直、「誰にも傍に来ないで欲しい」と思っている。で、口外するのも平気だ。
今は十分に母の状況を理解できる。
たぶん、母に起きていたことと同じことが私にも起きているからだ。
どんなに深く眠っていても、午前二時から三時の間に必ず起こされる。
夢の中に「女」が出て来て、「私のことを見て」と声を掛けて来る。あるいは、現実に揺すり起こされるからだ。
夢で目覚めぬと「肩に手を掛けられる」ので、必ず起きる。
だが、母の没後になり、改めて思い出すと、母が目覚める時には、必ず家中が「みしみし」と音を立てていた。その音で「母が起きたな」と分かるのだが、母が実際に訪れるのはその数分後で、その時の足音の方が軽い。母は四十キロちょっとくらいの体重だった。
では最初の音は何?
答えは明白で、今は六十台の母に起きたのと同じことが私の身にも起きている。
ちなみに、次第に慣れて来るので、目覚めさせられる分にはどうということもない。
たまにもっと強く働きかけられ、魘されるが、それだけ。
母と息子が異なる点は、「コイツらを仲間に引き入れれば、かなり役に立つ」と考える点だ。
昨日は「女」のために、炊き込みご飯を作って供えた。
悪縁を癒そうと考える者は、たぶん、いないだろうから、相手の方もさぞ当惑していると思う。
添付の画像は令和元年のもの。
「黒い女がいつから傍にいるのか」と考えたが、「本人に訊けば分かる」ことに気付き、「煙玉」関連のディレクトリで「友だち」と検索してみた。
それで出たのはこの画像ひとつで、令和元年の八月のものだ。
ちなみに、画像にも解説コメントのどこにも「友だち」という文字はない。
前回までは、「白い煙がうねっている」ことと、「男性が本物かどうか」にのみ着目していた。
ここに「女」がいたことは、今回初めて気付いた。
これはイリスの長女だ。
なるほど。この時期から後ろに立つようになったわけだ。
通常では考えられぬくらいのことが、今は普通に起きる。
まさかコイツが「友だち」だったとは。
追記)画像を追加した。実はちょっとコワい画像だ。
追記2)イリス長女はこれ。想像や妄想の産物ではなく、実際に存在していると思う。