日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

旅館の部屋の中で (2)

先ほど、夢にうなされて目覚めました。
以下は夢の中の話です。

旅館でトイレに行き、部屋に戻ります。部屋にトイレはあるのに、なぜかフロアの方に行っていました。
ともあれ、部屋で浴衣に着替え、振り返ると、部屋の後ろの方に女が1人座っていました。
出た!

出た気がするとか、人影といったレベルではなく、まともに肉眼で見える状態で座っています。
頭を下げ俯いているので、髪が顔を隠しており、表情はわかりません。

念仏を唱え、次に九字を切ります。
しかし、女はじっとしたまま。
そこで、とにかくその場を離れようと、九字を切りつつ外に出ます。

フロアには、男女が沢山いました。
しかめ面で後ずさりしてきたオヤジを見て、その人たちが「どうしたんですか?」と声を掛けます。
「いや。ちょっと」
「もしかして、出たの?」
互いに顔を見合わせています。
黙っていると、50代らしき女性が、私の顔を見つめながら「ああ。出たのね」と言います。
仕方なく、こっくり頷きました。
「ここは出るのよね。いろいろ」

道理で客が少なかったわけですか。あるいは、その数少ない客は、なにやら不可思議な現象が起きるのを期待してここに来ているのかも。

ここで気付きます。
この場所って、こないだの旅館だよね。
女が座っていたのは、部屋の中、畳にほんの少し染みのある場所でした。
髪の長い女は、今思い出すと、バスガイドの服だったなあ。
どうしよう。部屋に帰りたくないぞ。
ここで目が醒めます。

築数十年では、昔の因縁などあるまいと思っていましたが、ガイドさんの思いが残っているなんてことは、いかにもありそうな話です。
別に大仰に騒ぎ立てることはありません。
その手のは、そこいら中にうろうろしてますので。
(「心霊スポット」云々なんて、ホントーにナンセンスですよ。だって、そこら中にいるから。)

秋にはその旅館で会議兼宿泊を予定していますが、別に変わりなく普通に行います。
さしたる影響はないはずです。

(この内容は「夢の話」の方でも良かったかも。)