日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

「赤虎」から再起しよう

さて、ようやく右眼の視力が0.1~0.2に回復。
まだ1人で道も歩けず、PCを使っての作業も20、30分までです。
ですが、再スタートが可能なのであれば、もう一度やりましょう。
「生きていくには、きぼうが必要だ」は、拙作「タカオくんの梨の木」の中に出てきた言葉ですが、自らが当事者となってみて、つくづくその通りだと感じ入りました。
2週間前は視力ゼロだったのに、今は明暗がわかり、おおよその活字が想像できます。
(誤変換はちょっと見えません。)
 
ま、這ってでも前進するというのが、自分らしいスタイルです。
もちろん、「丁寧な校正」はおろか、推敲も編集も十分ではないと思います。
料理に例えれば、元々、「屋台のラーメン屋」から始めているわけですし、高級中華店とは違いますが、そのジャンルなりにやれることをやろうと思います。
 
再起戦は赤虎からですね。
前作、「島の女」から7、8年後。天正12年か13年の話です。
鹿角大湯を訪れた赤虎は、1人の男の子と出会います。
十歳くらいのその「餓鬼」は、赤虎の持つ印籠を執拗に盗もうとします。
もちろん、赤虎はバリバリの盗賊なので、何度も男の子をやり込めます。
 
男の子は、自分の母親に「昔わたしが持っていた薬入れを取り返しておいで」と命じられ、赤虎の許を訪れたのでした。
男の子の風貌は12歳くらいに見えますが、実際は7歳です。
(さて母親は誰でしょう。)
 
この頃、鹿角地方を「猿(ましら)の三次」という猿使いと、四百匹の猿軍団が荒らしていました。
大湯四郎左衛門が猿退治に立ち上がりますが、これに赤虎も加わります。
男の子が猿軍団にさらわれ、それを取り返すために、自ら加勢を申し出たのです。
あとは、いつもどおりの戦闘場面となります。
 
西部劇の「許されざる者」のような乾いたタッチになればいいですね。
眼がもう少し改善されれば、3、4日で書けると思います。
(一切、推敲をしないたちなので。)
題名は、今のところ「荒くれ─盗賊の赤虎が猿退治に加勢する話─」になる見込みです。
あとは気分しだい。
 
赤虎は荒くれ者ですが、しかし、人の心を見通す眼力があります。
体調次第では、この後書けなくなるかもしれませんので、これまでの登場人物のうち、気になるキャラを登場させるつもりでいます。
毘沙門堂別当西法院などですね(「北斗─」の第3巻に登場)。
キャラの濃い人物は、勝手に動いてくれるので助かります。