日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

(北斗英雄伝)赤虎の最終話

 何とかキーが打てそうなので、「※※※─盗賊の赤虎が大猿退治に加勢する話─」を書き始めました。
 通常は3、4日で一気に書くのですが、今は体の状態が状態なので、1日数枚ずつのペースになりそうです。30分もすれば、目が利かなくなってしまいますので、致し方ありません。
 「※※※」の部分は、今のところ「荒くれ」にするつもりですが、筆勢によっては変更するかもしれません。

 舞台は前作(「島の女」)から7年後くらい。
 鹿角を旅していた赤虎は、自分に付きまとっていた浮浪児(牙生丸)が、島の女(リエ)と赤虎の間にできた息子だということに気づきます。
 その時、その男児は、野猿軍団を操る「猿(ましら)の三次」にさらわれてしまいました。

 「猿の三次」は「無情の雨」で、赤虎一行が恐れ谷の手前で倒した悪党一味の首領です。
 過去に因縁があり、赤虎は三次をこっぴどく叩きのめしたことがあると書きましたが、本作がそのエピソードになります。
 三次は野猿軍団を操り、人をかどわかしては、女子どもを売りとばし、老人は猿に食わせるような人非人です。大猿(狒々)とその仲間五百頭を餌付けし、手なづけたうえで、村々を襲っていました。

 この猿軍団と「猿の三次」を退治するために立ち上がるのが、大湯四郎左衛門です。
 (「大湯四郎左衛門の猿退治」は、鹿角地方に知られる伝説のひとつです。四郎左衛門は、その後、九戸党に加わり、上方軍と戦いました。)

 赤虎は息子を救うために、大湯四郎左衛門らの猿退治に加わります。
 あとは、例によっての戦闘場面の連続となります。

 今は物語の中に、母親を登場させるかどうかを思案中です。
 窮地に陥った牙生丸は、ひと声空に向かって叫ぶ。
 母親は金蛇の化身で、鬼や妖怪の仲間なので、千里離れた地にいても、息子の危機を悟ります。
 大猿と戦う赤虎が劣勢に立った時、再び「島の女」が現れる、てな感じでしょうか。

 鹿角地方は良いところで、私はこの地の昔風の風物が好きで、幾度も訪れています。
 一本調子のボケナス(私自身のこと)なりに、この地に住む人たちに楽しんでもらい、「おらが町」を誇りに思ってもらえるきっかけになれば良いですね。