日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

TPPの「トモダチ作戦」

米軍の「トモダチ作戦」で、東電の虚偽情報で「被爆させられた」として、百数十人が告訴しているとか。
軍人の割にはヤワな奴らですが、ほんの数日滞在した賠償金の請求額は億単位。
もしこれが認められたら、福島の人たちの百倍の賠償金を、米軍のヤワな軍人に払うことになってしまいます。
 
原発事故が起きているのに、「安全な活動を保証しろ」とは聞いてあきれます。
リスクがあるのは当たり前で、何を考えているんだか。
ま、この国は、「核」に対する意識がゼロです。
確か「今そこにある危機」という映画だったと思いますが、核爆弾が爆発したのに、数日後にはその現場を人が平気で歩いていました。アリエネー。
 
それはともかく、TPPに加盟すると、加盟国のいずれかの国民の権利が阻害された場合に、その対象国を相手取って、告訴することが出来るようになります。
しかも裁判は、訴える側の国で行われる。
今回のケースなら、米国の裁判所に「オレの権利が阻害された」と訴え出て、それが認められると、日本国が補償しなくてはならなくなります。
告訴の対象が、日本の「ある企業」でも「国」でも同じです。
 
これって、アメリカ人の考える理屈に全面的に従えという意味ですね。
簡単に言うと、TPPとは自由貿易でもなんでもなく、「属国になれ」ということです。
何度も繰り返しますが、「環太平洋」を謳っているのに、韓国も中国も枠の中には入らない。
この時点で「おかしい」と思うのが普通です。
 
数万ドルかそこらの物資を「撒いたふり」をして、数百億円の賠償を「被災国から」得ようとする。
これがアメリカ人の考え方で、TPPも同じ論理の元で構成されています。
 
農業がどうとか、保険がどうとかいう問題に矮小化する政治家の頭のほうがどうかしています。
オバマが口で言うことと、頭で考えていることは全く別です。