日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

#岩手県

◎一枚の写真

◎一枚の写真 年末で少しずつ掃除を始めた。 神棚周りを片付け始めると、雑多な箱の下に額入りの写真が挟まっていた。 「おお、これは昔の俺んちだ」 これは昭和三十年代に住んでいた最初の家だ。四十年台からは、次の店舗兼住居に移り、長らく倉庫になってい…

◎「身欠き鰊に寒干大根」

◎「身欠き鰊に寒干大根」 読み方は「みがきにしんにかんぽすでえご」。 先日、トップを訪れると、良さげな身欠き鰊を置いてあった。 「子どもの頃は苦手だったが・・・」 四十を過ぎたら、好物になった。 相棒は「寒干大根」なのだが、この時期だし、関東在住だ…

◎ついに海鮮冷麺が完成

◎ついに海鮮冷麺が完成 半年くらいの間に戸田久冷麺を百食食べたが、同時に海鮮冷麺を考案し、ようやくひとつの最終形に行き着いた。 海鮮系の味だと、どうしてもコクが乏しく感じるのだが、これは塩ラーメンが醤油や豚骨よりも薄く感じるのと同じだ。 たま…

◎究極の海鮮冷麺を作る 「あさり冷麺」「ほや冷麺」

◎究極の海鮮冷麺を作る 「あさり冷麺」「ほや冷麺」 さて、海鮮冷麺を作ってみる旅の続きになる。 ひとつ目のコンセプトは、「出汁を濃くする」。 そのプランのひとつがあさり出汁だ。 1)まず、普通の昆布・煮干し・干しシイタケの出汁を作り置く。 2)あさ…

◎海鮮なめろう冷麺 その2

昇龍式 なめろう冷麺 ◎海鮮なめろう冷麺 その2 実食すると、コンセプトがよりはっきりする。 肉を使わぬ海鮮系の仕立てにするには、塩と昆布・煮干し系の出汁を使った方がよい。 三陸には「いちご煮」という郷土料理があるが、これはベースが海水で塩味。こ…

◎病棟日誌 悲喜交々 「冷やし味噌ラーメンの発祥はどこ?」

◎病棟日誌 悲喜交々 「冷やし味噌ラーメンの発祥はどこ?」 夏と言えば冷やし麺だ。 「冷やし中華」「盛岡冷麺」など色んな選択肢がある。 そんな中であまり自由に食べられぬのが「冷やし味噌ラーメン」だ。 今から二十五年前に所沢に住んでいたが、近所にラ…

◎ゲゲゲの一家

◎ゲゲゲの一家 昨夜、家人がダンナに向かってひと言。 「最近のオトーサンは、ゲゲゲの鬼太郎に出てくる妖怪みたいだよ。ほら、何だっけ、あの・・・」 すぐにピンとくる。 「こなきジジイ」 このやろ。昨年一年で髪の毛がごっそり抜けて、「ほぼハゲ」が事実に…

◎古貨幣迷宮事件簿 「K村さんと真っ赤な俯永の思い出」

◎古貨幣迷宮事件簿 「K村さんと真っ赤な俯永の思い出」 まずは古老の思い出話から。今や自分が古老の立場だ。 二十年くらい前、K村さんが古銭会で、一枚の寛永当四銭を盆回しの回覧に供した。 それを見ると、真っ赤で精微な俯永だった。すごくつくりがよい。…

◎古貨幣迷宮事件簿 「年末盆回しの品評 その4 栗林大型隆平通寶」

◎古貨幣迷宮事件簿 「年末盆回しの品評 その4」 なかなか手が回らず、一週間前に整理した品について、ようやく書ける状況になっている。 X006 栗林大型隆平通寶 品物自体は前にも紹介したことがあり、誰もピンと来ないからこれまで引き取り手が無かった。 …

◎古貨幣迷宮事件簿 「年末盆回しの品評 その2」

◎古貨幣迷宮事件簿 「年末盆回しの品評 その2」 手を止めて眺め、つい新たに調べてしまうきらいがあり、なかなか進まない。 ま、別に業者でもないし、古銭会の盆回しを念頭に置くので、品物の交換が主ではなく、勉強主体になる。ただ品が欲しければコイン商…

◎北奥今昔物語シリーズ 『海濤 ─民話「魚の女房」より─』

◎北奥今昔物語シリーズ 『海濤 ─民話「魚の女房」より─』 標記の短編小説(未公表)をHPにアップしました。 ◆著者による紹介文◆ 本作は未公表作品である。北奥地方の媒体に寄稿しようと思ったが、相手先が見つからなかった(要するにボツ原稿)。 この物語は…

◎『驟雪 ─盗賊の赤虎が最期を迎える話─』

◎『驟雪 ─盗賊の赤虎が最期を迎える話─』 本日、HPにアップしました。 ◆著者による紹介文◆ 『九戸戦始末記 北斗英雄伝』においては、弟の仇敵を討つために、盗賊の赤虎が伊勢屋を襲撃する。本作は、その場面を厨川五右衛門ではなく、赤虎の側から眺めたスト…

◎松岡練治と楢山佐渡  (『花は咲く』(仮)の周縁)

◎松岡練治と楢山佐渡 (『花は咲く』(仮)の周縁) 幕末盛岡藩が行った「銭の密造」の件ついて、銅山役人の松岡錬治と藩家老楢山佐渡の話として書こうと思い、資料を調べている。 ある程度、物証を得て、裏付けを取ってから始めるが、見解は郷土史の研究者…

◎疎開させるな

◎疎開させるな 岩手の親戚から野菜が送られて来たりしたので、あちこち連絡を取った。 すると、「今は東京から戻って来る人が多くなっている」とのこと。 おいおい。それって、「感染拡大」に寄与しているんだよ。 とりわけ首都圏に住む人は、家にじっとして…

◎南部かしわ蕎麦のレシピ

かしわ蕎麦(左)と天ぷら蕎麦(右) ◎南部かしわ蕎麦のレシピ 年越蕎麦を食べるのに、一家の伝統を息子に伝えるべく「南部かしわ蕎麦」を作った。 レシピはこう。 1)基本出汁を作る 昆布、煮干をベースに、干し椎茸や野菜のクズで出汁を取る。煮干は一度炙…

◎ゆはずの泉

◎ゆはずの泉 出発直前にゆはずの泉で水を汲んで、実家で煮沸したものを持ち帰りました。 田舎に向かう時にはお腹の調子が悪く、パンツを汚すほど(汚ね)でしたが、ここの水を飲んだら2日で完全に治りました。 ま、「天然水で循環が良くなる」というのが、…

◎亡き友に贈る言葉

◎亡き友に贈る言葉 FBのアカウントが停止状態になっていたのですが、5日ぶりに回復しました。 点検すると、昨年亡くなった友人のアカウントがまだ残っています。 亡くなった後も時々、メールを送るのですが、メルアドの方は消去されているのではないかと思…

◎石鳥谷の酒アイス

◎石鳥谷の酒アイス 画像は道の駅・石鳥谷です。 ここには岩手に行った際には必ず寄ります。 リンゴ農家に1軒スゴイのがいて、その人がブレンドしたリンゴジュースがとてつもなく美味いので、それに当たるべく頻繁に行くわけです。 「当たるべく」で想像出来…

◎三陸自動車道経由で東京方面に行くと

◎三陸自動車道経由で東京方面に行くと 盛岡の病院でオヤジ看護師に言われたのです。 「今度、釜石道と三陸道が繋がった。復興道路だし仙台までタダで行けます。仙台からは常磐道か東北道で行けばよいから、高速料金が2/3で済むようになりますよ」 実家か…

◎岩鷲のごと

◎岩鷲のごと ご供養のために、門前寺に行きました。 母はこのポイントからの岩手山の景色が好きで、たくさんの写真を撮っています。母が子どもの頃から見続けた眺望を、かつて母が立った位置から見ることで、少し近づけるような気がします。 もちろん、当方…

◎マジですか?

◎マジですか? 3月の半ばとなり、ほぼ春の服装で岩手に来て、4日経ちます。 今日は朝5時に起き、何気なくカーテンを開けたら・・・。 外は真冬に戻っていました。 おいおい。出かけられるのか?

◎その道の先達の話(続) 枇杷の葉の使い方

◎その道の先達の話(続) 枇杷の葉の使い方 髪を切って貰うために叔母の店に行った。 例によって、「トシを取った話」や「あの世の話」をしているうちに、「次は何かお土産を持って来よう」と思い立った。 叔母は鉢植えが趣味で、店の中にも山ほど置かれてい…

◎尾ノ内渓谷の氷柱

◎尾ノ内渓谷の氷柱 日曜は小鹿野町尾ノ内渓谷まで氷柱を見に行きました。 ここは入場料が200円で、甘酒が無料。たらし焼きや野沢菜のお焼きが1つ百円と安上がりな観光スポットになっています。 数日前に始まったばかりで、まだ滝の周囲にしか氷柱があり…

◎鳥谷ヶ崎城址(花巻)

◎鳥谷ヶ崎城址(花巻) たまたま日曜に花巻で会合があり、久々にこの地を訪れました。 花巻も城下町のひとつなのですが、城跡がほとんど残っておらず、わずかに鐘楼などに名残りを留めるだけです。 そこは平城で、城を壊した跡にどんどん建物が建ってしまい…

◎御堂観音

◎御堂観音 昨夜、「黒いひと」のことを考えていたら、PCが誤作動し、キーを触ってもいないのに、文字がカタカタカタと出ました。 「おいおい。こっくりさんかよ」 さすがに薄気味悪い。 でもま、キーの接触の具合でそういうこともありますので、気を取り直し…

◎母が去る (続)

: ◎母が去る (続) 先ほど、母からメールが来ました。 先週、盛岡駅の前で携帯を落とし破損させたので、新しいものと買い換えたのですが、SIMカードを除去した方に「ブブ」と着信音が届いたのです。 「こっちに繋がるわけがないのだが」と、不審に思い…

◎母が去る

: ◎母が去る 初盆を迎えるために、9日から19日まで郷里に滞在しました。 9日当日の夜に気がついたのですが、深夜、実家の父母の棟のトイレに行くと、照明が点いていました。 そのトイレは、動作反応式のトイレで、中にいる人の動きが無くなると、1分ほ…

◎翁だけ歩く

◎翁だけ歩く 高砂人形を本棚の上に置いていたら、地震の度に翁が歩いて、棚の端まで来ました。 ガタガタと揺れた拍子に、片側が上がり、少し回転して前に出る仕掛けです。 イースター島のモアイ像を運んだ方法とされる説のひとつと同じです。 (ま、あちらは…

◎ヤツメウナギは絶滅危惧種

◎ヤツメウナギは絶滅危惧種 子どもの頃に川に行くと、「どじょう」みたいな姿の小魚が沢山いた。 どじょうは愛嬌があって可愛いが、こっちは性格が悪く、手や腕に喰い付いて、そこから血が出るほど強く吸った。 何と呼んでいたかは忘れたが、痛いのと、よど…

◎わんこ蕎麦の思い出

◎わんこ蕎麦の思い出 郷里に滞在中、親戚の男の子に会いました。 その子、と言っても30歳なので「彼」とします。彼は最近、結婚したい彼女が出来たのだが、彼女は一人っ子。彼の方も親が「婿には出せない」と言うので、結局、破談になったらしい。 そこで…