◎ついに海鮮冷麺が完成
半年くらいの間に戸田久冷麺を百食食べたが、同時に海鮮冷麺を考案し、ようやくひとつの最終形に行き着いた。
海鮮系の味だと、どうしてもコクが乏しく感じるのだが、これは塩ラーメンが醤油や豚骨よりも薄く感じるのと同じだ。
たまたま、「ホタテのひも」の利用法を考えていたが、これは安価なので、割と多めに投入出来るから、具の方のベースはこれだ。
ここでパスタのナポリタンのこつを思い出した。
ナポリタンは性質の違う二種類の肉を使うと味がもの凄く濃くなる。「ベーコンとウインナ」「チャーシューとハム」みたいに複数種類の肉を入れる。(味がガラッと変わるのでお勧めだ。)
スーパーに行き、トッピング食材を探したが、ホタテがやたら高い。青森や岩手ではホタテは安価に手に入るのだが、関東のスーパーではバカ高いから手が出せない。
そこで思い出したのが「ホタテのひも」で、アクセントに海老。「海老は塩茹でではバランスが悪いからどうしたもんか」と考えつつ、帰宅してから家族用にエビチリを作った。
そこで、「このエビチリを使えばいいよな」と気付いた。
麺とスープ :戸田久「梅冷麺」
スープの割り下は鰹出汁
具材:1)ホタテのひもの辛子煮
2)キュウリの塩もみ戻し
3)海老のチリソース煮
なお、今回は素の味を確かめるために薬味は使わなかった。
最初に上からエビチリ、ホタテのひもを単品で少し食べ、あとは混ぜる。すると、唐辛子とチリソースの二種類効果で、味がもの凄く深くなった。
具材単価がバカ高くなることも無く大衆的だし、あとはスープをどうやって取るかだけ。
ひとつのアイデアは、「魚の骨」「あさり」「蟹」の出汁だ。
白身魚の骨をぐつぐつ煮込んで作れば旨そうだが、それだけ集めるのは大変なので、仕入れの簡単なマグロの骨なんかが候補。
長時間煮込んでだしを取れば生臭さが消えるかもしれん。
ま、鯛のあらで取れば完璧だが、費用的に難しそう。
面白いことに、海老を加えると、その途端にタイ料理に近づく。エビはタイの代表的な食材で、ドンムアン空港に降り立つと、すぐに海老の香りが漂って来る。
バーミーイエンクン(海老の冷麺)でも通りそうだが、ホタテのひもの辛子煮を作る時にタイの干しエビと唐辛子を混ぜ込むと完璧にタイの味になりそうだ。
追記)右に刻み海苔と揚げ玉(海老天かす)をトッピングしたものを追加した。
揚げ玉を入れると、刻みネギも必要になりそう。
海苔でタイ風の感じがなくなり、まさしく「海鮮」の味に。
ちなみに、朝食に蕎麦を茹でて、息子に「好きなだけ食え」と渡したら、三人前を全部食べられた。息子は190㌢だし、蕎麦は土川蕎麦だから、ま、こうなります。
そこで、自分用には再び海鮮冷麺を作った。
こいつは、たぶん、店で出せる。